2017年度TLP夏季フランス研修(2017年9月)@アンジェ(1/3)

この9月4日から17日にかけて、TLPフランス語の2年生がフランスのアンジェでフランス語研修に参加しました。その報告を3回にわけてお届けします。第1回目の今回は、1日目から5日目までです。

研修 1日目(2017/09/04)

こんにちは、TLPフランス語・理科三類2年の吉村龍之介です。この度は、研修報告のスタートを切る1日目を担当させていただきます。記念すべき初日とはいえ、飛行機とTGVの移動だけで終わりではありましたが、宜しくお願いします。

さて、今回の飛行機は午前の出発で、集合は羽田に7時半と、朝に弱い僕にはきついものでした。保安検査場などを抜けた後はかなり時間が余り、免税店をまわったり座って休んだりしていました。アガエス先生が写真を撮ってくださいましたが、皆テンションが高まっているのがひと目で分かりますね。

飛行機はJALです。乗ってまず気づきましたが、アナウンスは日本語と英語のみ。さすがにフランス語には対応していないようです。飛行機の中では映画を2本見て、ゲームをして、寝るなど。機内食は2回。1回目は普通の(?)機内食でしたが、メニュー考案シェフの写真を載せた紙もついていて気合が入っており、様々に意見があるとは思いますが僕は気に入りました。2回目はなんと、吉野家の牛丼で、これにはびっくりしました。人によっては1回目の普通の機内食よりこっちの方が満足出来たかもしれないです(笑)

飛行機を降りたら、パリのシャルルドゴール空港にて、TGVという日本でいう新幹線に乗りました。この電車、かなり古いですが揺れはほとんどなく乗り心地が良いのです。車窓には延々と野原や畑などが写り、歴史的建造物が並ぶパリのような都市とは違い、農業大国としてのフランスを垣間見ることのできる風景が広がっていました。

夜9時頃、アンジェに到着。駅には大学の職員の方とホストファミリーの方々が待ってくださっていました。長旅で体力を使い果たし、家に着いたらすぐに寝てしまいました。

飛行機と電車にずっと乗っていただけの1日ではありましたが、異文化との接触は既に始まっていると言えるでしょう。実は僕は前回の2月の研修にも参加したのですが、今回はホテルではなくホームステイで、また語学学校に通うという大きな違いがあります。2週間という短い期間、フランス語の学習と同時にカルチャーショックも体験して、充実したものにしたいと思います。

(吉村龍之介)

研修 2日目(2017/09/05)

こんにちは。理科一類二年の日下部紗伎です。

研修二日目の今日は、これから2週間通う l’Université catholique de l’Ouest (UCO) でクラス分けのテストが行われました。とても難しかったです。とりわけリスニングはほとんど聞き取れず、フランス語の勉強をもっと頑張りたいと思いました。

テストの後は校内の食堂で昼食を食べ、色々な手続きをしたり、学内とアンジェの街を案内して頂きました。

アンジェは街の中心部にはお店が沢山ありつつ、自然も程よくあり、住むにはとても快適なところだと感じます。

大学構内の建物もどれも重厚感があり、歴史を感じます。こんな素敵な所で2週間過ごせると思うとワクワクします。

大学の建物の前でかっこよくキメてくれました

ホームステイ先に帰宅したあとは、ホストファミリーが用意して下さった夕食を頂きました。前菜はサラダ、メインディッシュはほうれん草のようなものとグリーンピースのラザニア、デザートはお手製のティラミスにアイスクリームとリンゴを添えたものでした。(もちろんパンとチーズも食べました。)どれもとても美味しかったです。特に野菜は日本以上に新鮮で美味しく、草食動物のように食べてしまいました。私のホームステイ先はベジタリアンなので、とても健康的な食生活を送れそうです。元々胃腸が弱いので、フランスの食事に対応できなかったらどうしようかと不安でしたが、これなら無事に過ごせそうです。

今日は非常に濃密な一日で、すっかりくたびれてしまいました。明日は、今日受けたテストの結果をもとにクラスが発表され、クラス毎に授業が行われます。2週間という短い間ですが、せっかく頂いたこの貴重な機会を活かせるよう頑張ろうと思います。もちろん、しっかり観光もして存分に楽しみたいと思います!

(日下部紗伎)

研修 3日目(2017/09/06)

こんにちは。理科一類2年の染谷諒です。

今日は昨日のテストの結果でクラス分けが発表され、本格的に授業が始まりました。学生証や教科書も手に入れ、学校に来たことを実感できた一日になりました。

僕のクラスでは教科書を使って文法を勉強する Langue と会話中心の Expression orale を受けました。普段の TLP での授業と内容は近かったですが、隣で授業を受けているのがアメリカ人やイタリア人、中国人というのは新鮮で不思議な感じでした。

アメリカ人の話すフランス語は単語が少し違うだけで英語にしか聞こえません(笑)

午前と午後で約5時間の授業を受けました。ずっとフランス語での授業ということや、久しぶりの授業ということもあって普段の大学の授業の数倍疲れました。

17時過ぎには授業は終わり、そのまま帰る人や、街を散策する人もいました。僕は理一2年の高橋くんと irigo という Angers の交通機関(バス、路面電車)を運営しているところに行きました。僕のホストファミリーの家は学校から少し離れているのためバスで通っているのですが、毎回運転手に見分けのつかないコインを渡すのは嫌だったので何かしら違う手段を求めに行きました。二人で行きましたが、あえて受付には一人ずつ行きました。そこで僕は一週間乗り放題の券を買うことに成功しました。結構時間かかりました。せっかくなので放課後にぶらぶらするのに使おうと思います。

少し散策した後、バスに乗って家に帰りました。ホストファミリーには14歳と19歳の男の子がいて、ゆっくりのフランス語で話しかけてくれます。家族の中で話すスピードでは何を言っているのかさっぱりわかりません。帰るまでにはなんとかしたいです。今日は夕食の時間に14歳の子がトランプを持ってきて手品をしてくれました。手品も面白かったのですが、それよりもトランプ自体に驚きました。トランプと言えば普通J、Q、Kの絵札がありますが、フランスは違いました。Jack は Valet、Queen は Dame、King は Roi と、V、D、Rの絵札を使っていました。Aは As と言いますが書かれているのは数字の1だそうです。そうと知るまでは万国共通だと思っていたので、とても驚きました。

二週間という短い時間ですが、学校の先生や他の国から来た生徒、ホストファミリー、また公共の場でもフランス語をたくさん使い、できるだけ上達して日本に帰れるよう頑張ります。

(染谷諒)

研修 4日目(2017/09/07)

こんにちは、TLPフランス語研修報告9月7日分を担当いたします、理科I類の松長由子です。

今日は朝の9時から夕方(とはいっても8時くらいまで外は明るいのですが)5時55分まで授業がありました。私のホームステイ先から大学までは一時間弱かかるので、朝8時くらいに家を出、朝の静かな町での散歩を楽しみました。

本来は4時45分まで授業があるのですが、今日は私たちのクラスはTAの都合で一コマ多く授業があり、なかなかハードなスケジュールでした。スピーキングの授業が3コマ、一般的ないわゆる語学の授業が4コマあり、前者では勉強というよりちょっとしたゲームやロールプレイングなどで語学の運用を練習し、後者では読解など「授業」という感じの授業を受けます。

昨日の語学で、フランスの新聞の「教育」をテーマとした記事を読み、要約するという作業をグループでしたのですが、今日はその要約をクラス全体にシェアしました。私のグループは、全グループの中でもっとも読解が難しい La Croix という新聞の記事を与えられ、なかなか苦戦しました…。ですが講師の方が語彙など説明してくださったのでなんとか理解することができました。

また、スピーキングでは、フランスの教育制度について議論したり、午後は食べ物に関するを用いたイディオムなどを学び、それを使ってストーリーを作る、などのことをしました。スピーキングの授業は、かなりクリエイティビティを要求されるので、私にとっては大変です…。

授業後、夜の9時から大学の近くのバーで歓迎会(?)があったそうですが、私は既にかなり疲れていたのと、金曜日にエクスカーションで遅くなることもあって体力が心配だったので行かないことにし、まっすぐ家に帰りました、が楽しそうでした。タイミングが合えば行きたかったなと思います。

今日は本当に授業を受けただけの日でしたが、東大の授業に比べると時間割がかなり楽なのでそれほど大変ではなく、フランス語を学びに来ている外国の学生とも授業内で関わることができて楽しい1日でした。

(松長由子)

研修 5日目(2017/09/08)

こんにちは。医学部2年の内山と申します。

授業が始まって3日目になりました。だいぶこちらでの生活にも慣れてきたところです。わたしは最初の日から家で夜中にトイレに入ったら電気がつかず(ブレーカーが落ちていた)、閉めた鍵がなぜか開かなくなったり、ジョギングに行ったら道に迷って10分くらい町をさまようことになったり、ベッドを平行移動させようとしたら足が2本外れてしまったりなど、ここまで毎日がハプニングの連続でした。今日は一人で家に帰らないといけなかったので、ホストマザーと一緒に家のドアの鍵の開け閉めを練習しました。家の鍵はおとぎ話に出てくるような”the 鍵(la 鍵の方が良いのでしょうか…)”みたいな形をしていて、それはそれは可愛いのですが使うのはなかなか難しいです…。まず、閉まりにくい家の扉をなんとか閉めます。次に、鍵穴に鍵を差し込んでいけるところまで回します。そうしたら、ドアノブを掴んで手前に引き、鍵を更に回しこみます。カチッと音がして、鍵が最後まで回ったら鍵が閉まります。これを、朝、”Non, regarde bien (違うわ、よく見て)”、とか “Doucement, doucement (もっと優しくやらないと)”とか言われながら練習して、なんとか身につけました。私がステイしているアパートがちょっと古いだけかもしれませんが…

さて、授業について少し書きます。授業では新聞記事を読んだのですが、今日読んだのは、教育改革に関するお話でした。理解しきれていない感があり、フランス語能力が全然足りないことを痛感しています。授業の最後にはオーランド氏とマクロン氏の政策の違いにまで話が発展して、こんなこと日本語でも話さないよなあ…とか思ったりしていました。

地理の授業もありました。フランス語で、フランスの地理の勉強をしたのですが、歴史的に川が発展の中心になってきたため川の畔に大きな都市が集中していることや、山があるところでは畜産が盛んなことなど、日本の地理と通じるところもあるなあと思いながら話を聞いていました。

さて、授業が終わった後は町のレストランでガレットを食べました。私のクラスでは今年の五月祭でガレットを売ったのですが、それより全然美味しかったです。さすが本場。その後パン屋さんに寄ってシューケット (chouquette) を買いました。シュークリームの皮だけみたいなお菓子です。ハマりました。これはリピートしたいです。

そして今日のメインイベントは”Puy du Fou”です。現地の学校の遠足プログラムのようなもので、東大の学生ほぼみんなでこれに参加してきました。屋外のイベントなのですが、雨がひどかったです…。”雨よけだよ”と言って大学の人にごみ袋的なものを渡されたのですが(!)流石にそれだけで雨に耐えるのはきつかったので会場でかっぱを買いました(傘の使用は禁止されているのです…)。

Puy du Fou は一種のパフォーマンスです。目の前に大きな草原と池があり、そこでプロジェクションマッピングと人の動きと音楽が一体となって舞台を作り上げている、といった感じでしょうか。とにかく迫力満点でした。でも、例えばディ◯◯ーランドのように、ただただキラキラして幸せ、というような舞台ではありませんでした。語りが全てフランス語だったので理解しきれていないと思いますが、分かった範囲でまとめてみるとこんな感じです。

ある一家では、代々男の子が”Jacques”という名前を付けられています。どうしてなの、と小さい男の子(彼もジャックです)が問いかけるところから話が始まり、家族の歴史が映し出されて行きます。大きく言えば、これは「愛と戦争の物語」です。代々ジャック家の父親が戦争や戦に向かい、そこで戦って死んでしまう、ということが繰り返されます。時代は中世まで遡り、そこから徐々に現代に近づいていきます。その過程で、フランス革命、第一次世界大戦などの様子が映し出されていくのです。

あとから聞いたのですが、これにはわりと政治的なメッセージも含まれているらしく、フランスの方の中には好まない人もいるようです。確かに、祖国のために戦い、死ぬことを美化するような、違和感を禁じ得ない部分もありました。

でも戦争の表現は本当に圧倒的でした。音、光、人々が倒れていく様子…「わあぁきれい…」だけで済まされないところが、”très français”だなあと感じました。雨がひどくて凍えそうになりましたが、行ってよかったと思います。

随分長々と書いてしまいました。このへんで終わりにいたします。Au revoir!

(内山咲良)

次回第2回の公開は、10月10日を予定しています。どうぞお楽しみに!

【追記】第2回はこちらをご覧下さい。

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