2019年度TLPフランス語春季研修(パリ・ブリュッセル、2020年2月)1/2

去る2月2日から13日にパリとブリュッセルでTLPフランス語春季研修が行われました。その模様を2回に分けて参加学生のレポートでお送りします。

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研修1日目(2020/2/2)

こんにちは!TLPフランス語1年、文科一類の澤田航太と申します。春季フランス研修一日目(2/2)について報告させていただきます。

羽田空港に9:00に集合し、搭乗前にロビーのテレビで見たお寿司がこれから恋しくなるんだろうなと思いながら、10:50にはパリに向けて出発しました。出発から約12時間後、シャルル・ド・ゴール空港に降り立ち、 《PARIS VOUS AIME》の文字を見ると、フランス語を始めて10ヶ月(僕はAセメスターからの編入生なのでTLPで学び始めて5ヶ月)でこんなところまで来てしまったのか、という感慨をまず最初に感じ、ワクワクした気分を抑えられませんでした。

冬のパリはとても寒いと聞いていましたが、この日は意外と暖かく、コートが邪魔に感じられてしまうほどでした。

空港からしばらく電車に乗り、ホテルに到着するとスタッフの方からフランス語でホテルについての説明があったのですが、ドリブル先生と「フランス語でも彼らは大丈夫なんですか?」「はい、ゆっくり話してくだされば」のような会話を交わしていたにもかかわらずその方のフランス語はゆっくりとはとても思えず、ところどころ単語を拾って聞くのが精一杯でした。現地のフランス語を理解するにはやはりまだまだ実力不足だということを痛感させられるとともに、次の日以降、生のフランス語に触れるのがとても楽しみになりました。

夜の食事はホテルでとりましたが、ビッグサイズのチキンの横に、食べきれないほどの量のフリットを豪快にお皿に乗せられ、外国らしさを感じました。お腹いっぱい食べたあとは、旅の疲れもあってすぐに眠くなってしまいました。ホテルの部屋はとても綺麗で、快適に眠りにつくことができました。

明日からはいよいよ本格的に研修が始まります。どんな発見が待っているのか、とても楽しみです!

①シャルル・ド・ゴール空港にて。フランスに来たことを実感
②ホテルへ向かう電車。自分でボタンを押さないとドアが開かないようになっていました
③寒くはなかったものの、雨が降っていました
④ホテルの食事の量にみんな驚いていました

研修2日目(2020/2/3)午前

Bonjour! 文科一類の中谷雛です。研修旅行2日目午前のブログ作成を担当させていただきます。

この日は午前中にENSでプレゼン、午後にパリ第7大学でプレゼン&現地の学生との交流をしました。

皆さん、時差ぼけは思ったより大変ですよ!前日に10時頃に就寝したにも関わらず、4時には目が覚めてしまいました。それきり目が冴えて寝られず、仕方なく起きて外出の準備をし始めましたが、案の定、お昼頃には眠たくなってしまい…。私はお昼にプレゼンを控えていたので、思考が鈍くなるのではないかと冷や汗をかきました。

朝食は宿泊先のFIAPで食べました。朝食は夕食と違い(夕食は副菜、ヨーグルトや果物を2品とメインディッシュと飲み物を頼む形式でした)バイキング形式で、ハムやヨーグルト、卵など少しずつ取って食べました。日本よりもハムやチーズのサイズが倍以上あって、味付けが濃かったので、全く違う食べ物のように感じます。逆に、卵は日本と同じように薄く味付けがしてあるだけでしたが、日本よりサイズが小さく、なんとなく可愛かったです。とりわけクロワッサンがとても美味しく、(パンが美味しいことで有名な)フランスに来たんだな、と改めて感じました。

9時ごろにロビーに集合して出発です!
まず、一時間かけて徒歩でENSまで行きました。道中は前日と違って晴れていて、観光がしやすい天気でした。街並みがとても古くて、とにかくお洒落でした。こちらの日の出は8時半頃だったので、日差しがきつく感じました。途中では、時々ドリブル先生が建物の解説をしてくださり、いわゆるフランスの東京外国語大学であるInalco Bulacや肉屋やパン屋などの専門店を見ることができました。

ENSに到着すると、寺田先生と合流し、中庭を通って建物の内部に入りました。中庭には噴水や植物、中庭を取り囲む建物の壁には何体もの胸像があって、上品で優雅でした。

まずフランス語でプレゼンを発表し、東大院生の英語のプレゼンを聴きました。こちらは、片桐博樹くん、本幡直子さん、三上真加奈さん、そして島村龍伍くんがロダンの『カレーの市民』についての発表をしました。テーマの専門性が高い上に、UNSの教授や生徒のフランス語の理解が難しく、フランス語でのコミュニケーションの難しさを再確認しました。ENSの皆さんは、とても優しく質問を繰り返してくれたり、説明してくださったりしたので、話題はとても興味深かったのですが、話についていけないことが多々あり、悔しい思いがしました。その後の東大院生のプレゼンももっと聴きたかったのですが、昼食のレストランの予約の時間が迫っていたので、途中で出発しなくてはならず、少し残念。

昼食は、UNSから少し歩いた後メトロに乗って移動し、モロッコ料理の専門店Couscous maisonでクスクスやお肉を食べました。その日はお店の定休日だったのですが、特別に開けてくださいました。そして、お店の方たちがとてもフレンドリーで、こちらが日本人だと分かると「召し上がれ」と言ってくれたり、クスクスやスープをよそってくれたりと、とてもノリノリで楽しかったです。私はまず最初に、イチゴのシロップに炭酸飲料を入れたディアボロという飲み物を頼みました。これは日本の子供向けの炭酸飲料に似ていて、とても甘いです。クスクスの料理の食べ方は、テーブルに置いてあったお皿にクスクスを入れ、ズッキーニや人参の入ったスープをかけて、その上から焼いた2種類の肉を乗せる、というものです。一見、甘いレーズンはクスクスに合わないように思えますが、レーズンをクスクスの中に入れて食べると、意外に相性がよく美味しかったです。ケフタという挽き肉がとても美味しかったです。やはり、フランスではあらゆる食べ物の分量が多く、チキンの余りの大きさに驚きました。なんとか完食しましたが、大量にクスクスが大皿に残ってしまい、ちょっと申し訳なかったです。食後に頼んだお茶は、砂糖がふんだんに使ってあるお茶です。一見凄く甘そうですが、実際に飲んでみると、それほど甘く感じなかったので、とても新鮮で美味しかったです!

残念ながら、私はクスクスの画像を紛失してしまったので、片桐くんのクスクスの画像を添付します。ケフタと辛子ソーセージであるメルケがお肉として写っています。

午前だけでなく、午後も大変に充実した行定でした。まだまだ書きたいことがたくさんあるのですが、ここらで次の担当の芳仲琴音さんに交代したいと思います。 Au revoir!

 

研修2日目(2020/2/3)午後

こんにちは!文科1類1年の芳仲琴音です。中谷さんに続いて研修2日目の午後を担当します。
お昼のクスクスはもう中谷さんが紹介してくれたので、私からはデザートを!ミントティーとモロッコのお菓子です。私はアーモンドクリームの焼き菓子をいただきました。衝撃の甘さだったのですが、それでもなお美味しかったです。

さて、食後に私たちはパリ・ディドロ大学(パリ第七大学)に向かいました。第七大学はパリの中心部に位置するとても大きな総合大学で、「ディドロ」はあの有名な『百科全書』を完成させたドゥニ・ディドロ(Denis Diderot)のことです!さすがフランス。そして、名前のみならず大学の建物もとても素敵でした。ここでは、日本語を専攻しているフランスの大学生と交流しました。

プログラムは ①双方の学生によるプレゼンテーション ②お菓子を食べつつ交流会でした。

パリ第七大学からのプレゼンテーションのテーマはとてもバラエティ豊かでした。「フランスのパティスリー」「フランスの各地方の紹介」といった文化交流系のものから、「日本人とフランス人それぞれの持つステレオタイプ」という社会科学系、さらには「太陽系外惑星を探す」という自然科学系のものまでありました。

中でも私たち日本の学生からの反響が大きかったのは「日本のアニメがフランスでどのように受け入れられているか」というテーマのプレゼンテーションです。様々な日本のアニメのオープニングが、日本語版・フランス語版と交互に紹介されていき、久々に聞く『おジャ魔女どれみ』に皆で歓声をあげました。トピックの面白さだけでなく、それぞれのプレゼンテーションの中で行われる説明の明確さも印象的でした。例えば太陽系外惑星のプレゼンテーションでは、外惑星の探知方法が2種類示されたあと、「より優れた方法がどちらか」がわかりやすく紹介されていました。

私たちからは、”Silver Tsunami”のテーマで3人がプレゼンテーションを行いました。少子高齢化問題にどのように対処していくか、という内容です。日本社会の慣習などに踏み込んだ分析がなされており、フランスの学生のみなさんも真剣に聞いている様子で知った。プレゼンテーション後の質疑応答では、フランスの学生から「移民の受け入れを拡大してはどうか」といった質問も出ました。さすがフランスですね(2回目)


プレゼンテーションの後は、お菓子を食べながらの交流会となりました。フランスの大学の仕組み、日本に対するイメージ、お互いの言語についてなど、フランス語日本語を交えての会話が弾みました。フランスの大学の時間割を見せてもらったり、「フランスはカラオケが高い」「映画は安い」といった情報を教えてもらったり。何気ない会話の中にもたくさん文化の違いを感じとることができ、非常に興味深かったです。そしてお菓子が美味しい!プラリネや塩キャラメルをいただきました。ちなみに、私がのりしおポテチだと思って手を伸ばしたものは、バジル味のポテトチップスでした。さすがフランス…(3回目)

大学からの帰り道はバスに乗り、パリの夜景を楽しみました。日本の電車のようにバスには連結部分があり、かなり長めの車体だったのが面白かったです。月曜日の夜という通勤ラッシュでもおかしくない時間帯でしたが、皆が座れるくらいの混雑度だったのはびっくりです。パリは通勤ラッシュがないのね…と思いました(がしかし、翌朝の電車は満員でした笑)。

FIAPに戻った後は昨日と同様、カフェテリアで晩ご飯です。前日に青リンゴの丸かじりに挑戦して見事敗北した私でしたが(とても渋くて酸っぱかった…涙)、今度はバナナを選び美味しくいただきました。メイン料理のお魚や付け合わせのラタトゥイユなども美味しく、「多すぎる〜!」と言いながらも結局食べ切ってしまいました。

とても居心地の良いFIAPですが、1つ深刻な問題が。日本から持参したシャンプーが全く泡立たないんです!どうやら硬水のせいみたいですね…。調べたところによると、ミネラル分と石鹸が反応して泡立たなくなってしまうそうです。ミネラルウォーターで髪を洗ってみようかなどと悩みつつ、無事に研修2日目を終えました。明日・3日目は待望のシャンゼリゼ観光です。Maintenant, je vais laisser la parole à Izaya ! ではではー!

研修3日目(2020/2/4)午前

皆さんこんにちは、文科一類の永岡功也です!

今回は春季研修3日目の報告です!そろそろ夢の中でもフランス語を話しだす頃でしょうか。ちなみに僕は時差に適応できず朝の3時に起きてしまいました(苦笑)

今日は午前中にパリの観光地を散策、午後にはSciencesPoというグランゼコール(フランスの高等職業訓練学校)を訪問しました。いよいよお待ちかねのシャンゼリゼ通り、ルーヴル美術館も登場します!ぜひ最後までお楽しみください。

まず、僕たちは宿を出発し、メトロに乗ってシャルルドゴール・エトワール駅で下車、凱旋門を見てから、シャンゼリゼ通りに沿ってコンコルド広場へ行きました。雨が降ったりやんだり、時に強い風が吹いたりとなかなか期待通りにならない天気でしたが、やはり有名な観光地に来た高揚感は圧巻でした。
▲道中に凱旋門を見返すと虹がかかっていました

ルーヴル美術館に到着すると、写真等で目にしていた景色が目の前に広がりました。中庭のルーヴル・ピラミッドは特に有名ですね。

それから美術館の外観を眺めながら散策し、ポンヌフ駅近くのクレープ屋で昼食を取りました。おかずっぽいクレープとデザートの甘いクレープ、2つで約20ユーロと大満足の昼食です。

ところで、午前中の散策で常に存在感を放っていたのが、セーヌ川沿いにそびえ立つエッフェル塔です。かつてエッフェル塔が嫌いなのに毎日エッフェル塔のレストランに通っていた男性がおり、理由を聞かれて「ここがパリでエッフェル塔が視界に入らない唯一の場所だから。」と答えたなんて逸話もあるくらいです。さすがに盛りすぎだと思いますが。

午後はパリ政治学院、通称SciencesPoを見学しました。いわゆる大学(université)とは違いますが、おおよそそのようなもので、現フランス大統領のエマニュエル・マクロンらを輩出した超名門校です。まずはスタッフの女性に図書館を案内していただきました。蔵書の数もさることながら、最も利用者の多い午後2時ごろに訪問したこともあり、多くの学生がパソコンや本を前に勉強している姿が印象的でした。盲目の利用者のために読み上げ機能つきのパソコンが備わった部屋などもあり、幅広いニーズに対応していたのは、日本の図書館も見習わなければならない点かも知れません。

▲SciencesPo入口
その後はガイドをしてくださった学生の方々とカフェで親睦を深める機会がありました。僕たちが到着するほんの一週間前までストライキが頻発して地下鉄の交通網がまともに機能していなかったという話などを聞いて、改めて文化の違いや日本の治安の良さを実感しました。それから、近くのデパートで念願のお土産timeを満喫。スーパーにいろんな種類のチーズがあったのがフランスらしかったです。

最後に、今日1日で最も印象に残った、フランスのトイレ事情について、少し愚痴を書きたいと思います(笑)

フランスではとにかく、外にトイレがありません。カフェやレストランにはトイレがある場合が多いのですが、日本のコンビニや公衆トイレなどのように、気軽に使えるトイレはほとんどありません。スーパーや本屋には従業員用のトイレしかなく、唯一見つけた公衆トイレも、便器は1つだけ、前の人が出てきてから数分間は自動洗浄のため中に入れないという制限付きでした。今後行かれる方は十分お気をつけください。

Maintenant, je vais laisser la parole à Hiroki.
Au revoir !!

研修4日目(2020/2/5)午前

Bonjour à tous !
フランス語TLP春季研修、2/5の水曜日(4日目)の前半を担当します、文科一類一年の片桐博紀です!
4日目ともなると、皆んなフランス生活にも慣れてきて、パリの街並みを楽しめるようになってきました。個人的には、いまだにマカロンを食べられていないのが悩ましいところです笑

研修4日目のパリは生憎の曇りでしたが、暖かくて過ごしやすい天気でした。朝ごはんは宿泊している施設で、クロワッサンとチーズ、オレンジジュースを頂きました(昨日もほとんど同じでした笑)。

今日、僕たちはパリの中心部近く、Maisons-Alfortというところにある、Ansesという組織の本部に、メトロに乗って行きました。
▲初めてフランスの駅のホームにイスを見つけてつい撮ってしまった写真

今日行ったAnsesという組織は、フランスの公立機関の一つです。”Anses” とは、”Agence nationale de sécurité sanitaire de l’alimentation, de l’environnement et du travail=フランス食品環境衛生労働安全庁” の略で、食品などの健康リスクを調査、評価することを通して、食品・環境・労働に関する人間の衛生を守ること(そのまんまですね笑)をミッションにしている団体です。他にも、動植物の衛生にも関与してしているそうです!

さて、Anses本部の最寄駅、École vétérinaire de Maisons-Alfortから、歩いて10分、大きな門が見えてきました。受付を済ませて中に入ると、Ansesのロゴが大きく描かれた建物があり、入り口には、近代的なゲート(日本の官庁の入り口に似ていました)がありました。僕たちはその二階にある会議室?に入れていただき、Ansesの担当の役員の方をお待ちしました。
▲建物外の写真

Ansesの役員の方が入室なさったとき、びっくりしたのが、なんと、その方が大きくて立派なジャーマンシェパードを連れていらっしゃったのです!

そしてそのまま、プレゼン中も役員の方の椅子にリードを繋いで一緒に部屋の中で待ってました。引率の寺田先生によく飛びかかって、人懐っこい子でしたが、プレゼン中は木の枝のおもちゃをかじりながら大人しくしていました。聞くと、彼女(女の子でした)は、盲導犬の訓練中なんだそうです。ただ、まだ訓練を始めたばかりで、人と遊ぶのが大好きなのだそうです。
▲かっこいい!そしていい子!

Ansesでは、役員の方と僕たちがそれぞれプレゼンをやりました。

まず、Ansesの役員の方がAnsesの概要についてのプレゼンをして下さいました。プレゼンの内容は難しい単語も多く、全部は理解し切れませんでしたが、予めプレゼンのスライドを読んでいたので、どうにか話の大筋は掴むことができました汗
▲休憩のときに撮った部屋の様子

続いて、別の役員の方がおむつの健康リスクの調査に関するプレゼンをして下さいました。こちらもスライドを事前に読んでいたのですが、内容が僕の苦手な自然科学の領域だったので、よく理解できない所もありました泣 ただ、日本での補講授業でおむつに関する単語や基礎知識をならっていたお陰で、大事な部分は分かりました!
▲部屋には自由に飲めるコーヒーと紅茶が置いてありました。
▲注意書き「午後はコーヒーを飲まないこと」

そして次は、TLPの学生である澤田くん、江口さん、松本さんによるプレゼンです。三人のテーマもおむつに関するものでしたが、興味深い実験結果や日本の新技術を発表してくれました。役員の方もとても気に入って下さったようで、途中で別の役員さんが入室なさると、その方にプレゼンの一部である「おむつの重さの幼児の歩行に対する影響」についてもう一度説明して欲しい、とアンコールまでかかってしまいました笑(三人ともごめんなさい、写真撮り忘れました…泣)

その後は、皆んなでお昼ご飯です。Ansesの食堂を使わせていただきました。パリのレストランなどではお手拭きが出ないことが多く、観光客は自前のウェットティッシュなどで手を綺麗にするのが普通なのですが、Ansesでは、さすが衛生を扱う機関なだけあって、食堂の入り口に手を殺菌するためのアルコールが置いてありました!

食堂は、東大の学食と同じで、自分の好きな料理を取るセルフサービス形式でした。置いてある料理は、野菜や魚を使ったヘルシーなものも多く、量も自分の好きに調整できるので、大満足でした!値段がお手頃だったのも嬉しかったです笑
▲食堂の様子
▲僕のとったご飯。メイン料理はビーフソースのクスクスです。
▲ドレッシングコーナー。ピクルスとオリーブがサービスで置いてありました!

ここまで読んで頂きありがとうございました!4日目後半は本幡さんです。
Je vais laisser la parole à Naoko. それでは皆さん、Au revoir !

研修4日目(2020/2/5)午後

Bonjour à tous !

こんにちは、研修4日目・2月5日午後のブログを担当します、文科三類1年の本幡直子です。よろしくお願いします!

午前に引き続き、午後もANSESの会議室にてプレゼンを受けました。午後にプレゼンをしてくださったのは、WECF(Women Engage for a Common Future)という非政府組織のElisabeth Ruffinengoさんです。組織の歴史や役割、活動内容についてのお話を伺いました。

プレゼンの途中では、聞き手である私たちや先生方、現地の学生などが話し手から質問を受ける場面もありました。特に、公害や環境汚染ののお話の場面では、水俣病についての説明を求められ、TLPの学生が答えていました。

日本人として日本での出来事の説明を求められることが多い中で、まずは自国のことをよく学び、またそれを正しく説明できる語学力を身につける重要性を改めて実感しました。

また、ANSESでは誰でも自由に入れる場所ではなく、警備が厳重な印象を受けました。大学の研修でなければ訪れることができない場所で、貴重な体験をすることができました。

さて、夕方ANSESを後にした私たちは、FIAPに戻る前に買い物に寄りました。向かった先はfnacという、日本でいうビックカメラのようなお店です。
一階は本屋やCD、DVD、上の階にはスマホやパソコン、ヘッドホンなどの機械が販売されていました。
各々は自由時間の中で、本を買ったり、同じ建物内の他のお店を見たりして、買い物を楽しんでいました。

こちらは、fnac1階の本の販売エリアにあった、日本の小説のコーナーの写真です。谷崎潤一郎や夏目漱石、吉川英治といった文豪のみならず、綿矢りさや村上春樹などの現代作家まで、様々な日本人作家の作品が、フランス語に翻訳されて販売されています。

この他の本屋を訪れた際にも、日本の小説は大きく取り上げられており、また小説に限らず日本建築の本やマンガなども多くの店で取り扱われていました。

日本人だから日本のものがよく目に入るだけかもしれませんが、日本の作品は広くフランスで受け入れられている印象を受け、嬉しく思いました。

1時間の買い物タイムを終えて再集合し、メトロでFIAPへ帰ります。

さて、パリ内での移動は主にメトロ(Metro)を使っているのですが、東京の地下鉄とはさまざまな違いがあるので、ここで少しご紹介したいと思います。

まず、自動改札では、切符を入れて扉を押して進みますが、この成功率は意外と低く、毎日誰かしらの扉が開かずにひっかかってしまいます。切符を入れる際はいつもひっかからないかと心配になります。

また、多くの電車では乗り降りの際にボタンを押して扉を開ける必要があります。電車が完全に止まる前にドアのロックが外れて開いてしまうので、少し怖いです…。

さらに、車内には電光掲示板がないので、どの駅かはホームの駅名表示を見ないとわかりません。また、つり革がない上、電車の走るスピードが速く揺れも激しいので、手すりを何人もの人で分け合って掴むのが面白いです。

そして、電車の降りる際など、他の人を横切ったりする際に「Pardon(すみません).」と言う必要がありますが、それにもだんだん慣れ、自然に口から出るようになってきたのが嬉しいです。

なんだかパリのメトロの悪口のようになってしまいましたが、今回の研修で私たちの足になってくれているメトロは、駅の数も多くどこにでも行くことができて、移動に便利です。
また、乗った距離に関係なく料金が一律なので、とても経済的だと感じました。
また、このようなお菓子や飲み物の自販機がホーム上にあるのは、日本と似ています。
19時ごろにFIAPに到着し、ドリブル先生から翌日朝のスケジュールを聞いて、全体解散となりました。

解散後は、学生の希望者が集まり、2日前に訪れたパリ第七大学の学生と夜ご飯を食べました。

日本語でプレゼンをしてくれたパリ第七大学の学生たちと、フランス語と日本語を交えながら、プレゼン内容についてもっと詳しく聞いてみたり、互いの国の大学や高校のこと、受験やサークル活動について、また将来の夢などを話し合ったりして、交流を深めることができました。

また、個人的にはこのレストランでフランス初のクロックムッシュをいただき、その美味しさに感動しました!
夕食後FIAPに戻り、翌日に備えて早く寝ました。
明日以降は、美術館やエッフェル塔などの観光が続きます!楽しみです!

Je vais laisser la parole à Makana !!
(明日の担当・まかなにバトンタッチします!)
Au revoir !

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前半はここまでです。後半もお楽しみに。

3月8日追記:後半はこちらをご覧ください。

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