2023年度TLPフランス語春季研修(2024年2月実施)報告

2023年度のTLPフランス語春季研修が2024年2月11日から23日まで、フランスのパリとベルギーのブリュッセルで行われました。以下は学生からの報告です。


2024年2月10日・11日

こんにちは、またはこんばんは、またははじめまして!
   TLPフランス語1年の辻村莉奈です。
   1日目・2日目のブログを担当します。
   つまり、この研修報告の先陣を切ることに大きな期待を寄せられているというわけですね(ただ学籍番号が一番若いだけ)
   ということで、具体的な出来事に触れる前にこの研修の概要をさっとご説明しようと思います!
   2023年度1年AセメスターのTLPフランス語研修は、2月10日から23日にかけての約2週間、フランスのパリ(最初の約10日)とベルギーのブリュッセル(その後の約5日)に滞在し、文化財見学、省庁訪問、そして現地の高等教育機関における日本語専攻の学生との交流を行うというものでした。
   決して楽なものではありませんでしたが、間違いなく今後の人生を彩り豊かにしてくれる研修でした。
   本当に楽しかったです!
   それでは早速参りましょう〜!!!

・1日目

この日は19時頃に羽田空港に集合し、10時間を超えるフライトを経てフランスのパリに到着しました。
   私事で準備をする時間がほとんどなかったので、当日の朝からずっと荷造りをしていたのを鮮明におもいだせます笑
   無事に出られて良かったです……というかこの研修でスリの被害にあった学生がいなかったのが奇跡ですね。
   元気いっぱいだったみんなはどこへやら。
   この研修ではフィンランドの航空会社フィンエアーを利用したのですが、気づいたらパッタンキューしてました(死語)

・2日目

この日使ったのはフィンランドのフィンエアーで、トランジェットのためにヘルシンキ空港に一度寄りました。
   ムーミンの大大大ファンの私はパリの地を踏んですらいないのに、空港でお土産を爆買い(死語)。
   興味津々でお店を見回っていたら、みんなを見失ってしまいました。
   急いで探し回った結果、お洒落なカフェでゆったりしてました。
   みんな知的好奇心が足りないぞ!!((

これはカッコつけた写真

スナフキン大好き!

パリに着いたー!!!
   パリ!Ça, c’est Paris!
   憧れの花の都、世界の文化の中心・パリ!!!
   この日はヴィクトル・ユーゴーで有名なノートルダム大聖堂に!

 

お昼はガレット&クレープ

本当に楽しかったなあ〜♪

それでは、またどこかで!


2024年2月12日

Bonjour!文科一類の金子です。

研修2日目、2月12日の報告をさせていただきます。

本日は、午前に凱旋門とシャンゼリゼ通りを訪れ、シャンゼリゼ通りのレストランで昼食をとった後、École Normale Supérieure (日本語で言うと「高等師範学校」、名前の響きがかっこいいですね)でプレゼンを行うという流れでした。

まず、朝は9時半に宿泊しているFIAPという学生用のホテルのロビーに集合し、凱旋門へ向かうことになっていました。しかし、ここで問題が発生しました。午後にプレゼンをする3人のうち2人のプレゼン事前準備が終わっていなかったのです。引率してくださっているAlbéricがつきっきりでその2人の準備の手助けをしていたこともあり出発することもできず、他のメンバーは手持ち無沙汰になってしまったので近所のsupermarchéに散歩がてら行くことになりました。

Supermarchéは歩いて5分くらいのところで、マカロンがアイスバーのようなクーラーボックスの中で売られていたり、やや値が張るとはいえおにぎりといったような和食など様々なものが売られていました。文系のTLPのメンバーは帰国生が多く、各々懐かしのお菓子を見つけては盛り上がっていました。なんだかんだ1時間ほどぶらぶらした後ホテルに戻り、11時ごろついに出発することができました。

Métroで1時間弱ほど移動したのち、12時少し前に凱旋門に到着しました。間近で見る凱旋門は想像の数倍は大きくて圧倒されました。みんなそれぞれポーズをとって写真撮影に勤しんでいました。

その後、シャンゼリゼ通りを散歩しつつレストランへと向かいました。シャンゼリゼはDior、Louis Vitton、Saint Laurantなど高級ブランドが立ち並んでおり、東京でいう表参道に近い雰囲気がありました。昼食のレストランはLe Relais de l’EntrecôteというSteak et Frites(ステーキとフライドポテト)のお店でした。おかわりも一回までなら無料でもらうことができ、お腹いっぱい食べることができました!

昼食後はかのNetflixドラマのEmily In Parisで主人公が住んでいたアパートを見に行きました。いちおう観たことはあったのですが、あまりに信じられないのでその場でNetflixを開いてほんとに一緒なのか確認してみました笑。

そしてついに待ちに待った (20%excited、80%nervous) École Normale Supérieureでのプレゼンの時間がやってきました。ENSは校舎が昔ながらの重みのある建物ながらも内装はとてもきれいで、立教大学の池袋キャンパスにも似たような雰囲気でした。中庭を囲むように建物があり(駒場の一号館をイメージしてもらえるとわかりやすいかもです)、中庭はハリーポッターに登場するホグワーツにいるかのような雰囲気でした。

プレゼンの部屋に通され早速プレゼンが始めることになりました。スクリプトを見ることができたので全部暗記せずにはすんだものの、やはり緊張のせいか思うようにフランス語を上手く発音することができず、何も意識せずともできるようもっともっと自分の中に染み込ませて行く必要があるなと思いました。プレゼンも無事終わり、明日からは肩の荷も降りて100%で研修を楽しめそうです!

ENSを出た後は、1日目にも訪れたノートルダム大聖堂があるシテ島の近くまで移動し、Shakespeare Company というイギリスの本屋に行きました。これもまたとってもおしゃれなお店で、ハリーポッターの世界に入り込んだような場所でした。ハリーポッターのフランス語版など欲しい本はたくさんあったのですが、お金やスーツケースのスペースは無限にあるわけでもないので、泣く泣く一冊に絞って購入しました。ここのお店で本を買うと本にスタンプを押してもらえるので、訪れた時は最低でも一冊は買ってみることをおすすめします!

皆思い思いの本を買うなどした後、ホテルに帰ることになりました。ここでAlbéricが「地下鉄で帰る代わりに歩いて帰ってみる?」と提案してくれたので、45分ほどかけてパリの夜道を歩いて帰りました。パリの夜道は街灯がオレンジなのでとてもおしゃれで、以前観たMidnight In Parisという映画のワンシーンを彷彿とさせるものでした。ただ一つびっくりしたとともに少し怖かったことがありました。帰路の途中高い塀に囲まれた施設があり、Albéricによると刑務所であるとのことでした。パリには街中に刑務所があり普通にその横は道路を挟んで家々が並んでいるのです。日本では到底考えられないことなので衝撃でした。

夜7時半ごろ、無事ホテルに到着し夕食を食べました。研修2日目ながらも、実質稼働時間20時間超の1日目に劣らず、長く充実した1日でした。今後10日間ほどの研修を楽しんでいきたいと思います!

それでは3日目のブログ担当にバトンタッチしたいと思います。

最後まで読んでくださってありがとうございました!


2024年2月13日

Bonjour! 文科二類の瀧瞳美です。

研修3日目、2月13日の報告を行いたいと思います。

朝食は、ホテルのカフェテリアで食べました。フランスのホテルとだけあって、朝食でクロワッサンやパンオショコラ、バゲット、クレープや、日本で食べたらとても高いチーズの数々…をバイキング形式で食べることができます。どれもとても美味しくて毎朝お腹いっぱいです。

朝食を食べた後は、セーヌ川沿いを散歩しました。ドリブル先生は各名所について、たくさん解説してくださりました。

セーヌ川にはたくさんの橋がかかっており、まずそのうちの1つである、Pont Alexandre Ⅲ(アレクサンドル3世橋)に行きました。この橋は、フランスとロシア皇帝アレクサンドル3世との間に友好関係が築かれた証として、アレクサンドル3世から寄贈されたもので、他の橋と比べて非常に豪華でした。

またセーヌ川は1910年に大氾濫を起こした歴史があり、その時の水位を示すマークがパリの至る所にありました。

次に、コンコルド広場に行きました。コンコルド広場はパリの中心にあり、フランス革命でルイ16世のギロチンが行われた場所でもあります。広場の中にはクレオパトラの針と呼ばれるオベリスク(石柱)がありました。石柱は、エジプトに3000年ぐらい前に建てられたもので、1830年ごろにフランスに運ばれてきたようです。石柱にはヒエログリフで文字が書かれており、歴史を感じました。

セーヌ川沿いには他にもオルセー美術館やルーブル美術館もあり、パリの綺麗な街並みを見ながら、楽しくお散歩することができました。パリジェンヌの気分を味わえます!

さらに歩いていくと、パリオリンピックを感じられる建物が…!まだまだ準備中でしたが、パリオリンピックが楽しみになりました!

お散歩で疲れた後は、Grande Mosquée de Paris というモスクの中にある、アフリカ料理のレストランで昼食を食べました。モスク内の壁はとても綺麗な模様で、とてもおしゃれなレストランでした!私はクスクスを人生で初めて食べました。ラム肉が串刺しのグリル焼きになっていてジューシーでとても美味しく、粒状のパスタ(日本で言うクスクス)も、お肉にあっていてとても美味しかったです!驚いたことに、向こうでは、クスクスとはそのお肉の料理のことを指し、粒状のパスタは、そのクスクスにセットでついてくるものだったらしいです。

昼食を食べて、元気になった後は、シャンゼリゼ通りで、お買い物をしました。シャンゼリゼ通りには、様々な高級ブランドが店を構えており、歩いているだけでもとても楽しいです。でも非常に高級なブランド店が多いため、私たちはお手頃な価格でお買い物ができるMonoprixというお店に行きました。Monoprixはフランスのスーパーみたいなもので、衣料品やコスメ、食料品など様々なものが売っています。日本では見ないようなコスメがたくさん売っており、とても興奮しました!特にMonoprixオリジナルブランドはお手頃価格で販売されていて、おすすめです。私はリップ、アイシャドウ、マロンクリーム、エコバックを買うことができで大満足でした!

でも1つ驚いたことは、ショッピングモールなどのトイレは全て有料で1ユーロぐらい取られます…もしフランスに行く人がいたら、気をつけてくださいね。

本をたくさん買った人や、パリ限定の高級ブランド品を買った人、友達や家族へのお土産を買った人…それぞれ自分の好きなものを買って、みんなとても笑顔でした!

1度集合した後は、みんなでシャンデリゼ通りにあるPierre Herméに行きました。そのお店はたまたま、Pierre HerméとL’OCCITANEがコラボしたお店であり、すごくおしゃれでした!マカロンは20種類近くあり、どれも美味しそうでとても悩みましたが、みんな自分の好きなマカロンを買い、ホテルに帰りました。ホテルに帰って夕食を食べ、デザートにマカロンを食べました。私はフルーツ味とマロン味を選んだのですが、1口食べた瞬間、美味しすぎて感動しました!本場のマカロンを食べられて大満足でした。

この日は1日中歩きっぱなしで、スマホの歩数計を見たら26393歩…!すごく疲れましたがとても充実した1日でした。


2024年2月14日

Bonjour ! こんにちは、2月14日のブログを担当する文科二類の細野鼓弓です。

今日のメインイベントは、午前中の ENS の学生との交流と午後のパリ・シテ大学での発表や学生交流です。

今日はいつもよりスケジュールがタイトなため、あらかじめ各自でお昼ご飯を用意しておくように言われていました。そのため私たちはいつもより少し早起きをして、散歩がてらホテル近くのパン屋さんとスーパーに買い出しに行きました。フランスの日の出は日本よりも遅いので7時台のパリの街はまだ薄暗く人通りも少なかったです。

この研修ではスリ対策もあって自由行動がほとんど無いので、自分たちで行くお店を決めたり道を調べたりして買い物をする貴重な機会となりました。私は Laurent Duchêne というおしゃれなパン屋さんでクロワッサンとパンオショコラを、franprix という小さなスーパー(日本で言うまいばすけっと)でサラダを買いました。

ちなみに、フランスのパン屋さんの多くは boulangerie と pâtisserie が一緒になっていて、店内の半分には美味しそうなパンが、もう半分にはかわいいケーキやタルトがたくさん並んでいます。

さて、午前中は12日に訪れた ENS (École Normale Supérieure、高等師範学校) を再び訪問して日本語を学ぶ学生たちとの交流会を行いました。

現地の人としっかり会話をするのはフランスに着いてからこれが初めてだったので、自分のフランス語がどれくらい通じるのか、現地の人のフランス語をどれくらい聞き取れるのかなど様々な不安が頭をよぎりましたが、ENS の学生たちがみんな本当にフレンドリーで、あたたかい雰囲気のなかでとても楽しくお話することができました。一緒にお話して仲良くなった学生の中にこの春から日本の有名私立大学に留学に来るという学生がいたため、その子が日本に来たら東京近辺を案内するねと約束しました。

ENS での交流が終わったら今度はすぐにパリ・シテ大学 ( Université Paris Cité ) に向かいました。控室で各々買ってきたお昼ご飯を食べたらいよいよ学生たちとの交流と発表です。

 

まずはパリ・シテ大学の学生たちによる日本語での発表を聞きました。テーマは日本とフランスにおける飲み会、フランス語の若者言葉 ( verlan ) 、フランス語の方言、フランスと日本における結婚の4つで、どれもとても興味深い内容でした。そして何より、学生たちの日本語がとても上手で本当に驚きました。みんなすらすらと日本語を話していたうえに発表スライドには漢字がたくさん用いられていて、思わず両隣に座っていたパリ・シテ大学の学生に、みんなすごいね、と言いながら発表を聞いていました。

パリ・シテ大学の学生たちの発表が終わったら、今度は私たちが発表をする番です。私たちは日本におけるメンタルヘルス ( santé mentale ) というテーマで発表を行いました。フランスに行く前から準備し練習していたプレゼンだったうえに、よく考えてみればフランス語でプレゼンをするのは初めてだったのでとても緊張しましたが、みんながうんうんと頷きながら発表を聞いてくれているのを見て自信をもって発表をすることができました。

ただ、事前に何度も繰り返し練習していたにも関わらず、すらすらと話せない部分や上手く発音できない単語がいくつかあったのが悔しかったです。私たちは20日にもベルギーで同じ発表をすることになっているので、それまでに今回の反省点を踏まえてもっと練習したいと思います。

一通り発表が終わったあとはパリ・シテ大学の学生たちとも交流会を行いました。ここでも、これから日本に留学する予定の学生や以前日本に留学したことのある学生が何人かいて、様々な話題で盛り上がりました。また、日本からのお土産として持ってきた抹茶味のお菓子やお煎餅などを学生たちに配ったり、逆にフランスのお菓子をもらったりしました。

ENS とパリ・シテ大学の学生たちとの交流を通して強く印象に残っていることは、私たちがフランス語を学ぶ理由が人によって違うように、彼らが日本語を学ぶ理由もまた十人十色であることです。みんなと交流する前は、日本語を学ぶフランスの学生のほとんどは日本のアニメや漫画が好きで勉強しているのかなと思っていましたが、実際はアニメや漫画だけでなく日本の小説や古典文学に興味があったり、日本語という言語そのものに興味があったりする学生もたくさんいました。

今日の交流では、私たちはフランス語で話し、フランスの学生たちは日本語で話し、お互い理解できなかったところは英語で伝えて補い合う、というように3言語を織り交ぜながら会話をしました。それでもお互い混乱することなく通じ合えたので、これぞTLPという経験ができた気がしてなんだか嬉しくなりました。

ホテルに戻って夜ご飯を食べたあとは、みんなで明日のルーブル美術館の見学に向けたプチ予習会のようなものを行いました。具体的には、大学受験で世界史を勉強した子に、ルーブル美術館に展示されている有名な美術作品を紹介してもらったり、それがつくられた時代背景を簡単に説明してもらったりしました。

読んでいただきありがとうございます。明日はいよいよこの研修の一大イベントの一つ、ルーブル美術館の見学です!


2024年2月15日

こんにちは。文科三類の丸山凜花です。2月15日のブログを担当いたします。

 

ついに待ちに待ったルーブル美術館の日!

1年ぶりに詳説世界史研究を開き必死に美術史の記憶を呼び起こし、いざ入館!のはずが…

なんとチケットのエラーで入館を断られてしまいました。

9時半に入館のはずが結局14時まで入ることができず、5時間近く美術館の外で待機することに。

先にお土産を買ったり、日本でも有名なパン屋さんPAULでお昼ご飯を食べたり、世界史の復習をしたり、模写をしたり、手押し相撲をしたり(?!)して各々時間を潰し、14時過ぎにやっとDunan翼から入館しました。

(チケットトラブルを解決してくださったアルベリックとご両親には感謝してもしきれません…。本当にありがとうございました。)


(ルーブル美術館の入り口)

 

美術館の中では完全に自由行動。

マークしてきた作品を重点的に巡ったり、興味の赴くままに歩き回ったり、1人で迷子になったり、それぞれ色々な周り方をしたようです。

ここでは私のお気に入りの作品をいくつか紹介したいと思います。

まず最初は初代ローマ皇帝オクタウィアヌスの彫刻です!

(オクタウィアヌス)

世界史で習ったことのある人も多いのではないでしょうか。分断の危機にあった共和政ローマを立て直し、元老院から「アウグストゥス」(=事実上の皇帝)の称号を授かった偉大な人です!

まさかルーブルでお目にかかれるとは思っていませんでした。 Quelle belle surprise !

次に紹介するのは《ナポレオンの戴冠式》です。

1804年に皇帝となったナポレオンは、国民投票によって市民から選ばれた皇帝であることを印象づけるため、わざわざローマから教皇ピウス7世(右手に座っている白い服の男性)を戴冠式に招いた上で、ピウス7世ではなく自分自身で王冠を頭に載せるというパフォーマンスを行いました。

伝統的には教皇が皇帝に帝冠を授けるため、目の前で蔑ろにされてしまったピウス7世は不服そうな顔をしています。

ちなみにこの絵に描かれた戴冠式はパリ初日に訪れたノートルダム大聖堂で行われました。やはりパリは歴史の詰まった街なんだな、ということを改めて感じました。

途中でお腹が空いてしまったので、ナポレオン広場のガラスのピラミッドを眺めながら、お昼ご飯のサラダにおまけでついてきたバゲットを食べました。

(バゲットを食べながら)

ちなみにこちらのピラミッド、ミッテラン大統領(当時)が主導した「パリ大改造計画」の一環として1989年に建築されました。

エッフェル塔建設時は「伝統的なパリの中心に無機質な鉄の塊を置くなんて!」と市民たちから抗議の声が上がったそうですが、ルーブル・ピラミッドも同様、「伝統的な王宮の中心にわけのわからないエジプト風の現代オブジェを置くなんて!」と大論争になったそうです。

今ではパリのシンボルの一つとして愛されているピラミッドですが、当初は受け入れられなかったようです。何事も初めは難しいのですね。

最後に紹介するのはマリ=アントワネットの部屋です!

このエリアで私と友達が感動したのは、マリ=アントワネットの食器に実際のナイフの跡が残っていたことです。ここに展示されているものがただの「美術品」なのではなく、実際に生活に用いられていた「生活用品」なのだということが意識され、歴史が少し身近に感じられました。

閉館まで時間も限られていたので、リシュリュー翼は急足でしか見られなかったことだけが心残りです。
次に来館するときは丸一日かけてゆっくり鑑賞しようと思います!

美術館の外で集合したあとは、いつも通りFIAPに戻り夜ご飯を食べました。
翌日プレゼンの人たちが必死に準備を進めるのを横目に、私とルームメイトは午前3時までおしゃべりしてしまいました笑

パリ滞在も後半に差し掛かりました。明日のブログもお楽しみください!


2024年2月16日

Bonjour !

こんにちは!2月16日のブログを担当します、文科三類の伊藤花帆です。

朝食はFIAP(宿泊先)で毎朝お決まりのパンオショコラでした。さすが本場なだけあり、生地がサクサク、チョコの甘さも絶妙で結局フランスにいる間はずっと同じものを食べていました笑。パンオショコラ以外にもヨーグルトやハム、チーズ、シリアルなども毎朝食べていたのですが、どれも美味しかったです!

お気に入りパンオショコラ

さて、朝食を食べ終えた後、私たちTLP生が向かったのはANSESという施設です。ANSESとはフランス食品環境衛生労働安全庁のことで、「Agence nationale de sécurité sanitaire de l’alimentation, de l’environnement et du travail」を略した名称だそうです。フランスの健康、衛生を守る重要な役割を果たしているそうです!

ANSESでは、職員の方のANSESについてのプレゼンと、TLP生のプレゼンを聞きました。職員の方のフランス語はやはり難しかったですが、なんとなく内容がわかることに感激しました。TLP生のプレゼンは、食中毒や誤飲についてのテーマだったのですが、知らない内容も多く面白かったです。スライドに挟まれたTLP生の手描きイラストが可愛くてツボでした。

ANSESでもらったかばん

ANSESの食堂で昼食を済ませ、私たちは今度はMusée Fragonardという、莫大な数の動物の標本やホルマリン漬けが展示してある博物館へと向かいました。なかなか衝撃的な展示がたくさんあったのですが、意外と楽しめました!Aセメスターで進化学という生物学に関係する授業をとっていたからかもしれません。特に、一般的な個体とは違う形で生まれた動物の展示が興味深かったです。そうした動物の研究は動物の発生を知る上で重要らしいです。

Musée FragonardのあるL’École vétérinaire d’Alfort

Musée Fragonardの後は、FIAPに戻り、希望者でFranprixという近所のスーパーに買い物に行きました。お土産探しタイムです。私は王道ボンヌママンのマドレーヌなどを買いました。海外のスーパーって実際に現地の人が使っているものが買えるから本当に楽しいです。

1日を締めくくる夕食はFIAPで食べました。勉強もお土産探しもして、充実した1日でした!


2024年2月17日

Bonjour!今日のブログ担当、文科三類の深堀優です!!今日はモンマルトルやエッフェル塔を訪れる予定です、ワクワクですね!

午前

今日は朝からモンマルトルにあるサクレクールに向かいました。ピックポケットが多いと聞いていた通り、最寄りの駅周辺は治安が悪く少し怖かったですが、無事丘の麓まで辿り着きました。

この地区は布屋が多いことが特色だとドリブル先生が教えてくれ、実際に十店以上見つけました。丘の麓から、頂上にある教会まではロープウェイも通っていましたがもちろん階段を登ることにしました。下から頂上が見えていたので簡単に登れると思っていましたが、登り切る頃には息が切れ、少し汗ばむくらい暑く、体力の衰えを感じました。ただ、頂上からの景色はその疲れを一気に吹き飛ばすくらい壮観でした。

天気がよかったこともありパリの景色がかなり遠くまで見渡せ、雲の隙間から漏れ出る日光の様子も相まって神々しくもあるような景色が見れました。皆がひとしきり撮影を終えるとサクレクールの教会の中にも足を踏み入れました。中央の礼拝部分は信者のみに開かれていましたが、周辺の部分は誰もが見学したり、蝋燭を買ったりすることができる場所になっていました。興味深かったのは、フランス語と英語だけではなくイタリア語やチャド語(ルーマニア?)など様々な言語に対応した告解部屋があったことで、全世界とくにヨーロッパや北アフリカから多くの人が集まる場所であることを実感しました。

教会の見学を終えるとメトロを使って7区のヴィクトルユゴー駅に向かい、ランチを食べに行きました。ドリブル先生が予約してくださったのはエッフェル塔の近くのビストロで、駅からの道中でエッフェル塔の正面から真横を通り過ぎました。参加した学生の中には初めてエッフェル塔を間近で見る人も多く、大興奮でした。

ランチ

昼からビストロで美味しいものを皆で食べて幸せな時間を過ごしましたが、そこで事件が起こりかけました。僕は通路側の椅子に座っていたのですが、真横の床においていたカバンを、見知らぬ中年の女性が持ち去ろうとしていたのです。取る瞬間は誰も気がつきませんでしたが、金具の音が聞こえたので僕が振り返るとスカーフを腕にかけて抜き足で立ち去ろうとする女性が自分のバッグを持っていることに気がつき、ひったくって奪い返しました。女性は自分はここで働いていて落とし物を拾ったというような言い訳をフランス語でしていましたが、スカーフをかけるのはスリの常套手段らしく、その後すぐに店を出て行ったところを見てもカバンは盗まれようとしていたのだと思ってすごく怖かったです。危うく今日は最悪な一日になるところでしたが、なんとか盗まれずに済みました。ただ、これまで誰も何も取られず油断していた時に起こったことだったので、パリはやはりピックポケットや置き引きも多いと実感し気を引き締め直す契機になりました。

午後

ランチを食べ終えるといよいよエッフェル塔に向かいました。エッフェル塔の足の下にはエッフェル塔の歴史が説明されており、ドリブル先生がクイズを交えながら説明してくださいました。2回の手荷物検査を終えてエレベーターで2階の展望デッキに登るとパリ市内が一望できました。

2階展望デッキへのエレベーターはエッフェル塔の足の中を進むため、斜めに登っていき途中で角度が変わるのがおもしろかったです。

午前中に行ったモンマルトルが遠くに見え、ノートルダム大聖堂や凱旋門、ルーブル美術館といったこれまでに訪れた場所をみんなで見つけて楽しい時間を過ごしました。ただ、高所恐怖症の一人の学生は恐る恐る外を見るのがやっとで早々に退散して足元からエッフェル塔を眺めていました。その後、TLP研修では初だという、頂上の展望台にも行くことができました。頂上の展望台にも吹き抜けのデッキがあり、気持ちいい風を浴びながらさっきよりも遠くのパリ市外まで見渡すことができました。降りる時には二階の展望デッキから階段を使い、毎年恒例という階段の段数を数える競争をしましたが、例によって誰も正しく数えることはできませんでした。

今日は初めてディナーを外食しました。ドリブル先生が予約してくれたのはエッフェル塔の近くのレストランで、そこへ向かう途中、エッフェル塔がライトアップされた姿を見ることができました。

レストランでは、フランス語TLPの学生で一年間パリに留学している子と一緒に皆でご飯を食べ、久しぶりに再会してwholesomeな時間を過ごしました。

僕は本場のエスカルゴに挑戦して、とても美味しかったです。

今日はモンマルトルやエッフェル塔といった有名観光名所を訪れたり、カバンを盗まれかけたり、友達と再会したりと色々なことが盛りだくさんで思い出に残る1日になりました。今日もたくさん歩いて疲れたので、明日以降に備えてゆっくり休みたいと思います。では、明日のブログも楽しみにしておいてください。Bonne nuit !!


2024年2月18日

Bonjour ! 研修8日目のブログを担当する文科III類の安藤美星です。

本日は Château de Versailles(ヴェルサイユ宮殿)を訪問しました。しかし朝からあいにくの雨…。実は前々からドリブル先生に on va beaucoup marcher à Versailles ! と言われていたので、曇りでもいいから雨だけは降らないでくれと毎晩願っていました。残念ながら予報通り雨天となってしまいましたが、これはこれでいい思い出になると信じて、on y va !

まず、旅の始まりは移動から。いつものように métro を利用したのち、RER というパリ市内と郊外を結ぶ鉄道に乗車しました。我々が乗った RER は2階建てでした。Premier étage(日本でいう2階)の席に腰を下ろした私たちを待ち受けていたのは45分程度の道のりです。私の周りに座っていた人たちは皆、この旅路で購入した本や雑誌を読んで時間を潰していたのですが、当時の私は読み物を持っておらず窓の外の景色を眺めていました。列車が進むに連れ徐々に田舎っぽくなっていく景色はどことなく心を癒してくれた気がします。

無事 Gare de Versailles Château Rive Gauche に到着し、他の観光客の波に乗って歩いていくと、ルイ14世の騎馬像がお出迎えしてくれました↓

Château de Versailles が着々と近づいてくると同時に、あるフレーズがあちこちから聞こえてきました。Umbrella umbrella umbrella ! 雨の日を待ちわびていたかのように、Château de Versailles の入り口前で男性らが傘を売り捌いていました。傘を持っていなかった私たちの仲間の一人も、風邪を引いてはけないということで一本購入。値段は一つ10ユーロ。「本当に買ったの?!」「高すぎるでしょ!」という私たちの驚きとからかいの言葉が飛び交うなか、ドリブル先生 の、《まあ、 ça fait un Omiyage》 というフォローが入りました。

そしてついに宮殿内へ。進んでいくと、早速最初の人だかりがありました。もう鏡の間⁈と思いきや、そこは↓王室礼拝堂でした。

↓こちらは教科書や資料集によく掲載されている、太陽王ルイ14世の肖像画。

↓ついに鏡の間へやってまいりました。ここでドイツ帝国初代皇帝ヴィルヘルム1世が戴冠式を行い、第一次世界大戦後のヴェルサイユ条約が調印されたのかぁ、としみじみ感じながら、今となっては観光客でごった返すようになったこの広い廊下をみんなで進んで行きました。

ヴェルサイユ宮殿は、数百年前まで人が実際に住んでいたとは想像し難い広さでした。私たちに与えられた2時間の見学時間では全て見切ることはできませんでしたが、それでもお腹いっぱいになるくらいに広かったです。

お昼は宮殿から少し歩いた場所にあるケバブのお店でさっと済ませ、再び Château de Versailles へ。午後は庭園を歩きます。

庭園散歩を開始してまもなく、ドリブル先生が、少し高めな入場料は実は宮殿の方ではなくこの庭園の管理にその大方が当てられていると教えてくださいました。

↓雨の中での庭園散歩

当初の予定では庭園の見学に3〜4時間程度費やすことになっていたのですが、降り止まぬ雨と下がる気温に体力を奪われた私たちは、Grand Trianon と Petit Trianon Petit のみを見学して帰るという決断を下しました。今回残念ながら見学を断念した部分は、次回訪れる機会があった時のお楽しみとしてとっておこうと思います。

帰り道、今かよ…というタイミングで太陽が顔を出してくれました↓

Gare de Versailles Château Rive Gauche を出発すると、それまでの冷たい雨と寒さで余計に疲れがたまったのか、夢の中へ潜り込む人もちらほら。

FIAP にもどり、パリでの最後の晩餐を堪能してから、各々部屋へと向かいました。

明日はいよいよパリに別れを告げ、ブリュッセルへと向かいます。お楽しみに!

追伸:我々の仲間がヴェルサイユ宮殿の前にて購入した 10€ の傘は、FIAP に戻る頃には壊れていました。これもいい土産話となりました。


2024年2月19日

Bonjour! 2/19を担当します理科一類の成澤康太です。記憶が新鮮なうちにブログを執筆しようと思っていましたがなんやかんや締め切り当日に書き始めることになりました。

この日は朝からパリからブリュッセルへEurostarと呼ばれる高速鉄道に乗り移動しました。車窓から見える風景はパリらしいベージュで統一されたクラシックな石造りの建物から次第に郊外に並ぶ団地(これはどこの国も同じような見た目なんですね)へと変化し、しばらくすると見渡す限りの平原と多くの風力発電機といういかにもヨーロッパらしい眺めを一望することができました。とは言えしばらくするとこの平原も単調に見えてきて、だんだん眠くなってきました。爆睡している友人もちらほら…。私は本を読もうと持ってきたもののカバンから出さず、スマホを見ながら眠気と戦っていたところブリュッセルへ到着。駅までUniversité libre de Bruxelles(ブリュッセル自由大学)の学生が迎えに来てくれ、まずは私たちが泊まるホテルへ移動。ここベルギーはもはやAlbéricのホームではありません。現地の学生をガイドとして頼りにします。

ホテルに荷物を置いたらすぐにブリュッセルの街へと繰り出します。Grand-Place(グラン=プラス)と呼ばれるブリュッセルの中心にある大広場は四方全てが重厚な石造りの建物に囲まれ壮観です。ギルドハウス(ギルドとは同業者組合のことです)も並び立ち、それぞれの紋章に違いがありとても面白かったです。続いてあの有名な小便小僧を見に雨の中路地を歩きました。私は傘を持っておらず、現地の学生のネモに入れてもらったのですが外側は黒色、内側は青空のかわいいデザインで、聞いたところベルギー出身の画家マグリットの作品がモチーフらしいです。実は翌日にマグリット美術館を訪れたのですが、あいにく時間が限られていてお土産を買えなかったのが残念です。閑話休題。到着しました。小便小僧は思ったより小さいことでも有名なので、覚悟はしていましたが本当に小さかったです。建物の角になんかあるぞ、みたいな感じで。たまたまだったかもしれませんが立ち止まって写真を撮っているのは日本人の私たちだけでした。その後小便少女もあるとのことで連れて行ってもらえましたが、ノーコメントで。

場所はGalerie du Roi(日本語ではギャルリー・サンチュベールと呼ばれます)へと移ります。1847年に作られた、ガラス張りの天井が特徴のアーケードです。日本にいた頃からファンで、ベルギーに来た暁には訪れたかったピエールマルコリーニのショップを見つけたのでたまらず入り、家族などへのお土産用にいろいろ購入しました。ウキウキの気分で外に出て、歩みを進めると隣の隣がまたピエールマルコリーニのショップでした。さっき自分が入ったのが偽物なのか一瞬焦りましたがそんなことはなく、ただ単に近距離に同じ店がいっぱいあるだけらしいです。不思議。ちなみに自分用にも何か買っておけばよかったなと今執筆しながら後悔しています。こちらで買うと平気で2倍してしまいますので…。雨の中いっぱい歩いたら寒くなり、疲れてきました。予約時間が近づいてきたのでレストランへと向かいます。

お楽しみのChez Léonでの夕食の時間です。1893年創業のブリュッセルで最も古いレストランのうちの1つだそう。中は予想していたよりとても広く、木を基調としたクラシックな内装が素敵でした。テーブルの4人で蒸したムール貝がぎっしり詰まったキャセロール、牛肉のタルタル、マッシュポテトとソーセージ・牛肉の煮込み料理をシェアすることに。自分は前菜にクリームコロッケを頼みましたがこれが大正解。とても美味しかったです。様々な料理の付け合わせにfrites(フライドポテト)がついてきましたが、ケチャップではなくマヨネーズでいただくのがネモのおすすめ。ベルギーのマヨネーズはとても美味しく、ほかの国のものは食べられないのだとか。彼の言葉に従いマヨネーズで食べてみたところ予想以上の美味しさで、コクがすごいのにしつこくなく、個人的に苦手な酸味も抑えられていてお土産に買いたいほどでした。買う機会がないまま無念の帰国をすることとなってしまいましたが…伝統的なベルギーの料理に舌鼓を打ち、とても良い形でベルギー1日目を締めくくることができました。私のブログ担当はここまでです。A bientôt !


2024年2月20日

理科一類一年の森川です。研修中は忙しくて書けなかったため、メモと写真を手がかりに、研修から帰ってきた日に頑張って思い出して書いています(笑)。この日は12時ごろからブリュッセル自由大学の授業に参加する予定で、朝少し時間があったため、近くの主要建造物を横目に見ながらのんびりと駅まで散策しました。まず見たのはブリュッセル王宮。ベルギー王の居城かつ執務室であり、政治機関の代表や外国の来賓を招く場所でもあります。正面は下の写真のように、こぢんまりとした前庭(写真ではよく見えませんが、、)と左右対称な建物が美しいですが、正面以外は高い木で囲まれており、中が見づらくなっています。王室のプライバシーもしくは国家機密の保護のためでしょうか、、次に訪れたのはアカデミーパラス。元は19世紀にオレンジ王子の居城として作られましたが、現在ではベルギーのいくつかの学術機構の活動拠点となっています。

散策の後は路面電車でブリュッセル自由大学へ行きました。まず現地の学生たちの、ベルギーの文化、社会問題等についてのプレゼンを聞きました。特に印象に残ったのは、ブリュッセルには中国系、トルコ系など、いくつかのマフィアグループがあり、抗争を繰り広げているということ。英仏独という大国に囲まれ、ヨーロッパ有数の港があるベルギーは、人の往来が盛んで、それだけ犯罪集団の拠点にもなりやすいのだとか。外国マフィアが争うブリュッセルの状況を知って、自分がいかに安全な島国で生きてきたかを痛感し、日本を一歩でたら常に警戒心を緩めないことの大切さを再確認させられました。現地学生のスピーチの後は日本の学生のスピーチがあって、そのあとは現地学生に案内してもらいつつ各自大学の近くのレストラン/カフェで自由に昼食をとりました。

昼食の後はシュールレアリスムの作品を展示するマグリット美術館を訪問しました。夜は大学の大部屋で学生たちと夕食をとりつつの懇親会がありました。現地学生は30人以上が参加して、大変賑やかな会となりました。現地の学生とUNOをしたり雑談したりして、楽しい時間でした。

夕食の後は、ホテルに戻って休む組、現地学生と市内のクラブに行く組、現地学生と市内を散歩する組に分かれて行動しました。私は市内を散歩する人たちに加わりました。50人ぐらいいた賑やかな懇親会とは打って変わって、散歩組は私含め8人、穏やかな雰囲気の中のんびり歩いて親睦を深めることができました。現地の学生たちと、自分たちのルーツ(ベルギー人はルーツが多様です。サンプル数は少ないですが、私が話した学生の大半は両親もしくは一方の親がベルギー人ではありませんでした)、生い立ち、学んでいること、将来のことなど、深く知り合えたように思います。散歩した区域はグランプラス周辺でした。グランプラスは前日の午後訪れていましたが、夜のライトアップされたグランプラスはまた違う趣がありました。研修の中で、最も思い出深い日の一つです。

ベルギー王宮

 

グランプラス


2024年2月21日

こんにちは。12日目のブログを担当する理科一類の北村颯介です。

この日は丸一日ベルギーで過ごす最後の日でした。楽しかった研修も気づけばもう終わりが目前です。午前はULB(ブリュッセル自由大学)で日本語を勉強している学生とTLP生のプレゼンをみて、午後はULBの学生の案内でグランプラスの近くでお買い物をしてから、みんなでピザを食べました。これから詳しく書いていきます。

朝はホテルで優雅に朝ごはんを食べました。研修中の朝ごはんは毎朝美味しいパンと熱々のコーヒーにいろんな種類のおかずが選べたので一人暮らしの私には天国のようでした。最初の方はついつい食べ過ぎてしまっていたのですが、大学等を訪れるとお菓子だったりパンだったりが出てきて苦しい思いをすることを学んだので、この日は少し控えめに食べました。

朝ごはんを食べたらホテルを出てULBに向かいました。ULBではいろんなプレゼンを見させていただきました。内容としてはベルギーの文化に関する発表が多かったです。発表を聴きながら、ULBの学生は日本の文化をたくさん勉強してくれているのに、私はベルギーのことを何も知らないなと思い、少し申し訳なくなりました。次に行く時はもっと勉強していきます。発表を見るにベルギーの人はビールとワッフルが大好きなようです。私もビールの美味しさがわかるようになったらベル擬ビールを飲んでみようと思います。また恥ずかしながら、タンタンの冒険がベルギーの作品だと初めて知りました。タンタン以外にもベルギーの漫画作品をたくさん紹介してくれて興味深かったです。

プレゼンが終わった後はみんなで食堂にいってご飯を食べました。食堂の値段は学生価格は安いのですが、ビジター価格が3倍くらい高くてびっくりしました。食堂でご飯を食べた後に、ULBの学生の子が、自分がバイトしているカフェに連れて行ってくれました。とても雰囲気の良いカフェで、コーヒーを頼むとチョコが無料でついてきました。チョコですごくコーヒーがすすんでよかったです。

その後みんなで一回集まって、欧州議会を見にいく班とショッピングをする班に分かれました。どちらの班もULBの学生が引率してくれました。私はショッピングを選び、家族や友達のためにチョコを買いました。なんでかはわからなかったのですが、チョコの袋を一つ買ったら無料でもう一個同じ量のチョコがついてきました。すごく得した気分です。またULBの学生が私たちのためにワッフルをご馳走してくれました。外はカリカリ中はふわふわ、とっても甘くて最高でした。ベルギーの人のやさしさが身に沁みるショッピングでした。この日に限らずベルギーの人はずーと親切でした。パリに比べると観光するところが少なかったベルギーですが、それを補う人の良さがありました。余談ですが、ベルギーの人はパリがあまり好きじゃないみたいです。彼らからするとパリの人はあまり親切じゃないそうです。

↑幸せそうにワッフルを持つ人

↑グランプラスでショッピング組

ショッピングの後は、みんなでピザを食べました。なんとか自分がフランス語で想いを伝えられても、リスニングは早いし単語も難しくて大変でした。なんの趣味もない私ですが、日本の漫画やゲームのおかげで話題には困りませんでした。日本では普通に生きているだけである程度のゲームやアニメに触れているので幸せですね。ですが、ワンピースやナルトを読んでいる割合はULBの学生の方が東大よりも高かった印象です。日本でワンピースの話ができないことが多いので嬉しかったです。日本の皆さんもっとワンピースを読みましょう。

ベルギー最後の夜でしたが、非常に楽しいご飯会でした!みんないい人でもっとベルギーにいた気持ちになりました。明日は涙の出航です。最後まで読んでいただきありがとうございました。

↑最後にみんなで記念撮影


2024年2月22日

こんにちは、理科一類の中野です!僕からは2/22の研修の様子をお伝えします。この日はブリュッセルから日本へ帰る日でした。まず、朝に事件が起きます。朝の7:30に荷物をまとめてホテルのロビーに集合する予定だったのですが、僕のルームメイトがなんと7:36まで寝ていました。集合時間を過ぎている旨を伝えるととても焦っていました。(言い訳をすると、わたしも直前まで集合時間について把握していませんでした)後で話を聞いたところ彼はベルギーにもう一泊することを覚悟していたみたいです(笑)ただ、なんとか20分程度で支度を終え皆がロビーに集結しました。最終日ということもあって皆疲れていたので口数が少なかったように記憶しています。いつも通り、引率の先生は歩くのがとても速かったので、後ろの方にいた私達は何度も迷子になりそうになりました。駅についた我々は鉄道でベルギーの空港に向かいます。ヨーロッパではテロ対策のために電車が出発する直前にならないと、行き先を表示してくれないらしく、少し不便さを感じました。車内では寝てる人が多かったですね。

ちなみに私は飛行機の中で快眠するために車内では寝ないようにしていました(笑)続いて、飛行機に乗って経由地であるヘルシンキへ。

私達が乗った飛行機はとても小さく4列しか座席がありませんでした。また、犬が何匹か座席にいたのも意外でした。個人的な話なのですが、ヘルシンキに到着したとき、形容し難い悲しさに襲われました。それほどパリとブリュッセルは私のお気に入りの街となっていました。最後に、ヘルシンキで軽食を取ってから、成田空港までの13時間のフライトに出発します。機内では特に大したことは起こらなかったので、2/23担当の佐野くんにバトンタッチしたいと思います!それでは!À bientôt !


2024年2月23日

こんにちは。理科二類の佐野智亮です。ブログの最終日を担当します。

といっても、もうすでにフランスからもフィンランドからも旅立っており特に目立ったイベントはありません。ただ、何もないかというとそうでもないわけです。私たちに残された最後のミッション。それは2週間お世話になったドリブル先生に感謝の色紙を渡すことです。

この色紙、実は出発当日の朝までに2人しかメッセージを書けていませんでした。飛行機の中、先生に気づかれないようこっそり色紙を回しつつ、ヘルシンキ出発までには半分くらいは書き終わりました。

東京行きの飛行機でも色紙を回し、順調に書き終わると思いきや、ここでちょっとしたアクシデントが。なんと、最後に残っていた2人がドリブル先生の両隣に座っており、陽気にNetflixを見ているドリブル先生はこっそり書く隙も与えてくれません。ということで、飛行機の中では書ききれず、飛行機を降りてから解散までの間に書くことに。

もう新学期に入って渡すしかないと一同諦めかけていた時、こんな声が

「パスポート飛行機に忘れたから待っといてー」

なんと北村くんがパスポートを飛行機に置いてきたとのこと。「大丈夫?」と心配しつつ、状況が状況だけにナイスプレーと思いささやかな歓喜。北村くんがパスポートを取りに行っている間に税関申告書を書くスペースでこっそり2人分のメッセージを書き、ドリブル先生がゲートから帰ってきた頃には色紙は完成していました。最後、出口で集合写真を撮り、ようやくドリブル先生に色紙を渡すことができました。

最後に研修自体の感想も。本研修を通してフランス語に対する理解だけでなく、フランスやベルギーの文化に対する理解も深まった気がしました。現地の学生との交流以外でも歴史的な建造物や観光名所を訪れるたびに日本との違いやその国の独自性を感じていました。フランス語ではなく英語や日本語でコミュケーションをとることもありましたが、言語はあくまでツールでしかなく、大事なのはそれを使って何をするか、何を学ぶかな気がしています。その点で、今回の研修は現地の方と十分コミュニケーションを取れ、彼らへの理解を深められたのでとても有意義な研修になったと感じています。もちろん、ホテルの人やANSES職員の方に自分の考えていることをうまく伝えることができない場面もあったので、それは今後、フランス語をさらに勉強して改善していきたいです。

P.S. ちなみに、北村くんのパスポートは無事に見つかったそうです。

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