2024年度TLPフランス語夏季研修(2024年9月実施)報告
2024年度のTLPフランス語夏季研修が2024年9月1日から18日まで行われました。以下は学生からの報告です。
2024年9月1日~3日
Bonjour!
TLP2年の堀井沙綾です。
1〜3日目の様子をお伝えします!
1日目
19時に成田空港に集合して、まずはみんなで夜ごはん。
日本での最後の晩餐ということで和食レストランに入りました。
私は天ぷら定食を食べました、明日からはフランス料理を楽しみたい。
23時に成田を出発して、約12時間半のフライトでヘルシンキ空港へ。
2日目
ぼんやり寝たり起きたりしているうちに、ヘルシンキに到着しました。
日本時間ではもう昼過ぎですが、ヘルシンキではまだ早朝です。
空港にはムーミンのお店がいっぱいありました!
急いでトランジットして、パリのシャルル・ド・ゴール空港へ。
フランス時間の午前10時には無事にパリに到着しました。
空港からタクシーでモンパルナス駅まで移動したあと、TGV(日本でいう新幹線)に乗ってアンジェ駅へ。
駅でホストファミリーが優しく迎えてくださり、各々自分のホストファミリーの家に行きました。
こちらが私がステイした部屋です!
とても広くてきれいでびっくりしました。
夕方はホストマザーと娘さんとアンジェの中心部にお散歩に行きました。
そしてホストファミリーの皆さんと夜ごはんを食べる、、はずが夜ごはん前に寝落ちしてしまいました、、。
この子は私のフランスでの初めてのお友だち。
この日の夜はずっと私の横で寝ていました。
3日目
今日は初めて学校に行く日です。
朝集合して、簡単な説明を受けたあと、クラス分けテストを受けました。
リスニングが難しかった、、。
無事テストを終え、学校の食堂で昼食をとったあと事務手続きをしたのですが…
なんと、見たことがあるポスターを発見しました!
大学の授業で使っていた教科書に載っていたのと全く同じものです。
聞いてみたところ、この学校の先生が私たちの教科書を執筆されたのだそうです!
午後は先生の引率でアンジェのいろんな場所を巡りました。
フランスの街並みはとてもきれいで、いつも映画の中にいるみたいです。
家に帰ったあとは、ホストファミリーと夜ごはんを食べ、日本からのお土産を渡しました。
私は折り紙を持っていき、ホストマザーと娘さんといっしょに鶴を折りました。
きれいに折れて、家に飾ってくださいました!
1〜3日目、まだ研修は始まったばかりですが、素敵な景色の中、様々な人と交流できてとても楽しかったです!
明日からも楽しみです。
それではおやすみなさい~ Bonne nuit!
2024年9月4日~7日
9月4日
Bonjour ! 文科二類2年の髙田州人と申します。研修4日目の今日から4日間、ブログ記事を担当するのでよろしくお願いします!
今日のブログではCIDEFでの授業とホームステイの様子について書いていきます。
CIDEF(Centre International d’Études Français)はAngersの中心部に位置するフランス語の語学学校で、CEFR(言語運用能力の指標です、英語でもお馴染みですね)A1からB2まで様々なレベルの授業が開講されています。
今朝は昨日のクラス分けテストの結果が発表され、自分のクラスはB1でした。これは後輩向けのアドバイスなんですが、クラス分けテストは解き終わったらさっさと途中退席してロビーへ友達を作りに行くとよいです。私はこの時に出会ったGriffinくんが2週間後my broになりました!
肝心の授業ですが、Langueという4技能をバランスよく扱う科目、Expression Oraleというスピーキング特化の科目、Comprehension Oraleというリスニング特化の科目、Culture Françaiseというフランスの文化について扱う科目の4科目に分かれていて、どの授業も完全にフランス語で行われます。
私がどの授業でも意識していたことが一つあって、それはクラスで意見を求められた際に必ず最初に挙手・発言することです。内容が思いついていなくてもとにかく手を挙げることにより、即興力が鍛えられる気がします。(あと単純に発言回数が増えます)私の一番お気に入りの授業はExpression Oraleでした!
ところで、今回の滞在で一番良かった点は何か?と聞かれれば、私は「ホームステイ」と答えます。それほど居心地がいい最高のホームステイでした!ホストファミリー(la famille d’accueil)はリタイアしたおじいさん1人で、ご飯の際には私の拙いフランス語と長い話に辛抱強く付き合ってくれるとてもsympaなおじいさんでした。
毎日ディナーがEntrée(前菜)、Plat(メイン)、Dessert(デザート)に分かれていて、必ず大量のチーズをお皿に盛ってくれました。今回の滞在で一番記憶に残っている単語がrassasié(満腹の)で、毎日このディナーを楽しみにしていました!
9月5日
Salut!引き続き文科二類2年の髙田州人が本日のブログを担当します。
今日は私たちが滞在している街であるAngersについて書いていきます。
Angersはフランスの北西部、パリからTGV(高速鉄道)で約1時間半の距離に位置しています。住みやすい街ランキング1位の常連でもあり、街の中心部は活気がありつつも自然豊かなとても美しい街です。
そのAngersの中でも、特に私が気に入った2つの場所をご紹介します!
一つ目は、Benoit Chocolat(ブノワ・ショコラ)です。Benoitは1975年にAngersで創業したチョコレート専門店で、フランスでは非常に知名度が高く、バレンタインシーズンになると日本でも一部販売されています。学校から徒歩15分ほどに場所にBenoit Chocolatの本店があり、この滞在中に何度も訪れました。
Benoitの代表的な商品がCaramandes®︎(キャラモンド®︎)という三角形のチョコレートで、キャラメリゼしたアーモンドの周りにチョコレートをコーディングしたものです。味はlait(ミルク)とnoir(ビター)の2種類あるのですが、僕のおすすめはlaitです。甘くてカリカリで最高なので、機会があれば一度食べてみてください!
二つ目は、Place du Ralliement(ラリュモン広場)です。Ralliement(ラリュモン)はAngersで一番栄えている区画の名前で、Place du RalliementはRalliementに位置する大きな広場です。この広場には劇場や路面電車の駅、カフェなど様々な施設が存在し、先述のBenoit Chocolatもそれほど遠くはありません。
別日にはなりますが、この広場でフランス新首相任命に反発するデモが行われていたり、お祭りのパレードが行われていたりと、Angersの中でも特に活気があって楽しい場所だと思います!私もこの滞在中は学校帰りによく散歩やショッピングを楽しみました!
9月6日
Bon Bon Bonjour!そろそろ挨拶のレパートリーがなくなってきました。(こんな挨拶はありません)文科二類2年の髙田州人です。
今日は午前の授業後に遠足でTerra Botanica(テラ・ボタニカ)という植物園に行ったので、その様子を書こうと思います。
カフェテリアでランチを食べ、ロビーの卓球台で軽く運動してから学校を出発。路面電車に乗ること30分、目的地のTerra Botanicaに到着しました!
駅からTerra Botanicaの入口まで少し距離がありましたが、既にヤギがいて驚いたことを覚えています。しかしこうも毎日チーズを食べていると、ヤギを見かけてもチーズのことしか頭に浮かびませんね…
さてTerra Botanicaに入ると、そこには美しい自然が広がっていました。牧歌的な雰囲気を存分に味わいながら園内を散歩していると、突然謎の乗り物が目に飛び込んできました。そうです、テーマパークでよく見る自分でサドルを漕ぐタイプのアトラクションです。その後もアスレチック形式のトランポリンゾーンを発見し、ふと気付きました。「これ、植物園というより遊園地では…?」
Terra Botanicaを十分に満喫して家に帰ると、今日のディナーは意外なものでした。まさかの牛タン料理を作っていただけたのです。焼肉というよりシチューのような牛タンで、ホストファザーによるとフランスでは牛タンはメジャーな食材とのこと。まさか海外で牛タンを食べられると思っていなかったのでとても驚きましたが、味は最高でした!
9月7日
Bon fromage!今日が最後のブログとなります、文科二類2年の髙田州人です。
今日は土曜日!ということで、毎週土曜日にAngersで開かれる2つのmarché(市場)に行った話を書いていきます。
marchéというのは市場のことを指します。市場といっても、フランスの市場は日本のそれとは異なり大規模でかつ日常生活に根付いたもので、肉や魚、野菜、チーズなどの食材から時計などのアクセサリー、時には家具まで売られています。
まずは街の中心部で開かれているmarchéに行ってきました。人生初marchéだったため、まずその規模感に圧倒されました。先日通りかかった際はガラガラだったスペースに屋台がぎっしり立ち並んでいます。ここではオレンジジュースを買ってみました。目の前でオレンジを直接絞っていただけるお店で、果汁100%なのに甘みが強く感動しました!
そこからGriffin(9/4ブログ参照)と合流してLafayette(ラファイエット)で開かれているmarchéに移動しました。marchéに慣れてきたこともあり、ここでは色んなものを食べました!写真とともにダイジェスト形式で紹介していきたいと思います。
まずはガレットです。ハムとチーズが入っているガレットを注文してしばらく待つと、目の前で作っていただけました。中にはチーズがたくさん入っていて、できたてのガレットはアツアツですぐに食べてしまいました!
次にラズベリーを買いました。marchéの基本はスーパーのような感覚で持ち帰りなのですが、これはその場で食べられるような容器でも販売されており、新鮮でとてもおいしかったです!
一番記憶に残っているのはこのチーズです。どうしてもチーズの食べ歩きがしたくて、« Est-ce qu’il y a un fromage que je peux manger en marchant ? »(歩きながら食べられるチーズはありませんか?)とチーズ屋さんの人に聞いてみると、このチーズを勧められました。marchéを練り歩きながらチーズを食べる体験は最高でした!
私のブログは以上となります。この2週間、貴重な体験や出会いにたくさん恵まれ、とても楽しい時間を過ごすことができました。ここまで読んでいただきありがとうございました!Merci pour tous que j’ai vus à Angers !(Angersで出会った全てに感謝!)
2024年9月8日~11日
9月8日
Bonjour à tous! 文科三類2年釜賀健太朗と申します。本日から4日間のブログを担当します。
平日はCIDEFという語学学校での研修ですが、土日は各自で自由に過ごすことになっています。今朝はゆっくり起きた後、午前中のうちに残していた宿題を終わらせることにしました。読解の宿題なのですが、初めて会う単語ばかりで、辞書なしには歯が立ちません。ただ、担当の先生に言われて印象に残った、「まずは辞書なしで読んで、感覚で理解することがとても大切」という言葉を思い出しながら、辞書なし→辞書ありの順に繰り返し読んで内容理解に努めました。
なんとか宿題を終わらせて、お昼ごはんを迎えました。今日は、ホストマザーのお友達の娘さんの誕生日で、ホームパーティーが開かれることになっていました。というのも実は、ホストマザーは、その娘さんのmarraine(名付け親)なのだそうです。夕食時に改めて聞いたのですが、フランスの子ども達には、親一人に加えて、名付け親という、子どもを援助し親同様に責任を負う名付け親がいるそうです。身内が請け負うことが一般的で、ホストマザーはその友人と非常に親しい関係にあったこと等から引き受けた珍しい場合なのだそう。その説明を聞いて、友人の子どもの誕生日を自宅で盛大に祝うことに、納得がいきました。
リビングへ降りると、テーブルには前菜が用意され、ホストマザーは友人と、すでにapéritif(食前酒)を楽しんでいました。非常にお腹が空いていた私は、代わりに注いでもらったオレンジジュースを飲みながら、主菜の勢いで、酒のお供のはずのバゲットをむさぼり食っていました・・・。
前菜が済んだ後は食卓へ移動し、メインディッシュを楽しみました。ホストマザーが作ってくれる料理は毎回とても手の込んだ豪華なものばかりなのですが、今日は、鶏肉のローストにブロッコリーの付け合わせと、特に豪華な料理でした。鶏肉はたまらなく美味しかった!2羽食べてしまいました。
食べ終わって次に出てきたのは、バゲットと、私の大好物のチーズ!lait de vache(牛の乳:カマンベール)、La Bûche de Chèvre(ヤギの乳)le gouda(ゴーダチーズ)等(あと一つはよくわかりませんでした、、)の4種類を楽しむことができました。私は個人的にLa Bûche de Chèvre が好きだったのですが、カマンベールも想像していたよりも癖が少なく、美味しかったです。そして何より、本場のバゲットは味わい深く、最高でした!
ここまでで結構お腹いっぱいになっていたのですが、ここでデザートのバースデーケーキが登場!アプリコットのタルトにgâteau au chocolat!どちらもホストマザーの手作りです!タルト生地も、アプリコットの甘さ・酸味加減も、チョコレートの濃厚具合も、全て絶妙。おいしかったなあ。
上の写真からもわかる通り、フランスでも日本と同様に、バースデーケーキにろうそくを差す文化があるようです。ろうそくの数も年齢分差す(もしくは年齢が書かれた数字の飾りをつける:今回はこれでした)そうで、ハッピーバースデイの歌を歌い、誕生日の人が火を消します。少しだけ違ったのは、誕生日の歌でした。日本では、Happy birthday dearの後にだけ名前を言いますが、Happy birth day to you(誕生日の人の名前)〜、と、最初から名前をつけて歌っていました。日本とフランスの習慣で共通する部分を偶然にも見つけることができ、驚きと嬉しさがありました。
ケーキを食べ終わってからは、誕生日を迎えた女の子の姉妹と一緒に遊びました。小さい子どもに声をかけるのにふさわしいフランス語が分からず、手探り状態で思い浮かんだ短いフレーズと笑顔で、なんとか心の距離を近づけることができました。女の子達が心を開いてくれたことが、この上ない喜びでした。言葉が完全でなくとも、子どもに寄り添った笑顔のコミュニケーションは、どの国でも人と人とを結びつけるのだと改めて実感しました。
そういえば、パーティーの後、その女の子が、私がホストファミリーへのお土産で持ってきていた風鈴をガンガン鳴らして遊んでいました。「静かに音を楽しむものなのに!」と内心思いながら、特に小さい子どもなら、普段見る鐘のように手で鳴らすものと思っても無理はないなと思い直しました。そこで、息を短冊に吹きかけ、「tranquillement・・・」と、静かに音を鳴らすものであることをそっと伝えました。鐘やその音に対するイメージ、趣の感じ方など、日本とフランスとで大きく異なっていることを体感したところでした。
夕方、少し散歩に出かけ、ホストブラザーに勧められたLa promenade du bout du mondeを訪れました。ここは、アンジェ城のそばにあり、メーヌ川と対岸の町を一望できる絶景スポットです。川、緑、歴史的な街並みが調和し、非常に美しく、心揺さぶるものがありました。曇り空だったのが少し残念でした。今度は晴れている日の授業後に、友達と行ってみたいと思います。
風景を眺めながら、にわかにこの研修も折り返し地点にきていることを思い起こし、少し寂しい気持ちになりました。歴史的かつ近代的で、非常に穏やかなアンジェの空気を味わいながら、そしてフランス語にどっぷり浸かりながら、残り1週間を走り抜けたいと思います! それでは、à demain!
9月9日
Bonjour! Vous allez bien?
本日も釜賀がブログを担当します。
出発日を入れて9日目。研修もいよいよ折り返しに入りました。今日は午前午後と、CIDEFでの授業です。
午前中はLangueが2コマ、Comprehension oraleが1コマ入っていました。Langueでは主に文法事項を取り扱うことになっているのですが、比較的文章読解に力が入れられています。今日は昨日ブログにも書いた、宿題の解説から行われました。そこでは、互いにどの文章が最も好きだったか交流し、それぞれが分からなかった語彙・表現を出し合いました。文章中に様々な文学的な表現が用いられており、非常に難解でありつつも興味深かったです。
その文章の中でお菓子について触れられており、グループメイト達の出身地のスイーツ事情が話題になりました。食事で頻繁にチーズが登場するフランスですが、なんと、チーズケーキを食べないそうです!そもそも、チーズをお菓子で使うという風習がないんだとか。これは非常に衝撃でした。
Comprehension oraleでは、フランスの歌とそれについてのポッドキャストを聞き、内容を理解する活動を行いました。どの歌もとても心惹かれ、すぐ大好きになったのですが、肝心のポッドキャストをなかなか聞き取ることができません。集中してなんとか言葉を聞きとったのですが、本筋に関わるものはわずか。フレーズで聞き取り内容を理解しているグループメイト達の話を聞きながら、「そんなことも言ってたの?」と驚き、感心し、自分の聴解の力が全く足りていないことを痛感するばかりでした。悔しく、しかしどう頑張っても分からないもどかしさがありました。取り上げられた歌やポッドキャストを何度もわかるまで聞き、少しでも自分の力にしたいと、強く思いました。
3コマが終わると昼食。このご飯が、私がCIDEFで学習に励む原動力になっています。食堂で振る舞われるご飯は、entrée, plat, dessertが常に揃っており、豪華です!今日のplateは、hachis Parmentierという、牛挽肉をマッシュしたポテトで覆い焼いた家庭料理です。
ボリューム満点で、ジャガイモと挽肉の相性が抜群で、とても美味しかったです!味は肉じゃがのような感じで、一緒に食べていた日本人のグループメイトと盛り上がっていました。面白いことに、アメリカのグループメイトも、自分の故郷で同じような料理を食べると言っていました。きっと微妙な味付けの違いなんだろうね、と話したところでした。
午後はまずexpression oraleの授業。自分の国の天気予報をする、というお題だったのですが、それぞれに「丁寧な言葉遣いで」や「悲しみを表現」といった条件が課せられる、とてもユニークなものでした。私は、「恐怖を表現」という条件が割り当てられましたが、接続法や形容詞と言った表現を捻り出して口に出すのはとても難しく、しかし面白く、充実していました。
最後はculture françaisの授業。フランスの人口動態や行政区分について説明が行われました。パリやニースでの過密や経済の一極集中、中央の農村部の人口流出等、日本にも共通する現象がフランスでも起こっていたのはとても興味深かったです。
授業が終わってからは、TLPの友達と街歩きを楽しみました。まず訪れたのは、Benoit Chocolats Angersというチョコレートブランドのお店です。ここは、TLPのJulien先生がフランス到着時から私達に熱烈にお薦めしてくださっていたお店でもあります。私は週末にも訪れ、早速看板商品のCaramondesを購入しました!濃厚なチョコレートに、キャラメルとアーモンドが絶妙にマッチして、最高でした!
今日ここのお店で、お店の方と話をして盛り上がりました。なんとその方は、東京のフランス大使館で3年ほど働いていらっしゃったそうです。その方から、バレンタインデーの時期にBenoit Chocolatsも日本にも出店しているということを聞くことができました。来年の冬、今度は日本でCaramondeを食べることができるのが楽しみです!
その後、教会近くにある雑貨屋さんを訪れました。ここには、芸術作品のレプリカや高級時計などがずらりと並んでいました。3桁に届く値段には驚きましたが、とてもキラキラした雰囲気で興奮しました!
最後に、La poste(日本でいう郵便局)を訪ね、日本の家族に手紙を送りました。国際郵便を使うのは初めてで、緊張と楽しみが両方ありました。届くまでに約1週間ということでした。フランスに滞在しているまでに、家族の元まで届くことを祈ります。
↑フランスのポストは黄色でした!
帰宅後は部屋で少しゆっくりしたあと、夕食です。私を受け入れてくださったホストファミリーは、20時ごろから夕食を食べ始めます。今日は久しぶりの卵料理でした!
ご飯を食べながら、日本とフランスとの文化の違いについて話しました。フランスでは、日本とは違い、特別な場合を除いてお風呂に入らないそうです。お風呂を使うのは小さいこどもだけで、大人はシャワーだけだそう。私自身一人暮らしで平日はシャワーという生活を送っていますが、大人になってからもほとんどお風呂に入らないというのは、非常に驚きだし、少し寂しい気もしました。しかも、シャワーにもあまり時間をかけられません。日本のように水が豊富ではなく、少し弱めの勢いのシャワーで、周囲に迷惑のかからぬよう、できるだけ短い時間で済ませる必要があります。日本でゆっくりお風呂に浸かるのが、とても恋しくなりました。
今日の授業の中で先生が話していたのですが、Angersはフランスで最も住み心地の良い都市なのだそうです。建物の高さを制限するなどして、景観を保護しています。Angersの落ち着いた感じや快適さは昨日のブログでも言及しましたが、今日の話を聞きながら、同じように歴史を保全し、趣を保っている日本の京都を想起したところでした。
それでは、今日はこのあたりで失礼します。À demain!
9月10日
Salut! Ça va? 研修10日目の報告です。今日は始まりが10時40分からと遅く、いつもより少しゆっくり起きて学校へと向かいました。
午前中はまずexpression oraleの授業です。前回からlangage familier(くだけた会話表現)を勉強しました。紹介されたものが非常に多く頭がパンクしそうでしたが、こんなふうに言えるんだ!」という驚き、楽しさも大きかったです(例えば、お金(d’argent)はde flicとなります。ちなみに、des flicsは警察(police)です!)。メインの活動は、昨日今日と習った表現を使い、グループでスキットを作ることでした。langage familierを会話に盛り込むことは難しく、そもそも会話を作ることが大変だったのですが、習った表現の使い方を考え、実際に口に出す活動は、非常に有益な時間でした。
次にcomprehension oraleの授業です。今回取り上げられたのは、Zaho de Sagazanという歌手の” La symphonie des éclairs”という曲でした。videoの中では、Sagazanが曲や歌詞に込めた意味、作曲について語り、言語学者の方が補足説明を行っていました。メロディも去ることながら、その歌詞が奥深く、印象に残りました。また個人的には、授業の内容を今まで以上に理解することができ、聴解力が少しずつついていることを実感して嬉しくなりました。また、今まで全く知らなかったフランスのポップミュージックを聴き、楽しむことができたことも、非常に貴重な経験になっています。
二つの授業が終わると、さあ、待ちに待ったごはんです!今日は前菜にメロンが出てきて驚きました!先週訪れたmarchéにも、メロンの玉がどっさり盛られていて衝撃を受けたことを思い出します。日本のものよりも小ぶりですが、非常に甘く、美味しかったです!ホストファミリーの食事でもよく出てきて、日本より手軽に購入できる印象を受けました。
今日のデザートに出てきたのはエクレアでした。エクレアはフランス語でéclairと書きます。ちょうど、聴解の授業で聞いた曲に出てきた単語です。意味はなんと、「稲妻」!なぜ稲妻がお菓子の名前に当てられたのかには諸説があるようです・・・(クリームが中からはみ出さないように、稲妻の如く早く食べなければならない等)
(追記:この二日後(CIDEF最終日の一日前)、langueの先生が、「エクレアを知らずして帰ってはいけない!」と言って、授業の休憩時間にエクレアを出してくれました。エクレア自体とても美味しかったのですが、それ以上に先生の心遣いをありがたく感じました。)
このように毎回楽しみにしているごはんの時間ですが、料理を楽しんでいるだけではありません。授業やActivitéを通じて仲良くなった友達とフランス語で会話し、習った事項を活かす場でもあります。この写真に出てくる友達とは、昼休みに一緒に遊んだり、週末にmarchéに出かけたりと、多くの時間を共にしています。
午後はLangueの授業。今回は接続法について解説がありました。一列/二列の授業で学習していたはずなのに、説明がフランス語だったのも相まって非常に難しく、接続法の複雑さを痛感しました。接続法は主に、話し手の主観的な感情や主張を表現する際に用いられます。これと直説法(一般的に用いられる叙法)とでは、意味に大きな違いが生じることも、今回実感しました。例えば、直説法では、
je pense qu’il n’est pas intelligent → il est stupide!(私は、彼は賢くないと思います→「彼は愚かです」と断定することに!)
一方、接続法では、
je ne pense pas qu’il soit intelligent → je doute son compétence(私は、彼が賢いとは思いません→「彼の能力がいかほどか疑っています」という、主観的な判断を伴った表現に!)
となります!
さて、今日の夜ごはんのデザートに、ホストファミリーが抹茶を使ったgâteauを買ってきてくれました。抹茶の苦味と生地の甘さがマッチしてとても美味しかったです!(ホストファミリーは抹茶はそこまで好きじゃないと言っていました・・・)実はその店、日本人の方が経営しているパン屋さんなのだそう。ちょうど、一緒に研修に参加している東大の友達も行ったという話をしていた店でした。一度必ず訪れたいと思います。
ご飯を食べた後、ホストブラザーが寿司をデリバリーしていました。食べながら一言、≪ Kentaro! Je vais faire des sushi demain!(明日寿司作るよ!)≫ その言葉を聞いて、涙が出そうになるほどうれしくなりました。まだ作ってもらったわけではないのに。これまでホストブラザーとはあまり話したことはなかったし、自分に興味を持ってくれているかも、正直わかりませんでした。そして、非常に高いレベルの授業を受け、ついていくのがやっとの状況で、精神的にも非常にしんどくなっていました。そんな中でのこの言葉。彼が日本の文化のこと、自分のことを気遣ってくれていることに気づき、心が救われた瞬間でした。
CIDEFでの授業もあとわずか。一日一日、新しい仲間や環境との出会いを常に大切にして、悔いのないようにフランス語を学び、そしてAngersでの日々を楽しみたいと思います。
それでは、au revoir! à demain!
9月11日
Bonjour à tous! 研修11日目、CIDEFでの授業6日目です。今日は午前・午後と授業が入っている最後の日となりました。
今日は特に、langueとexpression oraleの授業が印象に残っています。langueでは冒頭に、各自がフランスのActualité(時事)をプレゼンする時間があり、今回は私の担当でした。昨夜はLe monde等フランスのWebページを複数読みながらできる限りの情報収集を行い、自分自身の意見をあらかじめ整理した上で臨みました。私が選んだのは、小学校でgénéralisation des évaluations(評価を標準化させること)が導入されることに対する、教師のsyndicat(組合)のストライキの話題でした。ここで主に争点とされたのは、①教師が自身のクラスで教授する自由、②子どもの学力の改善よりも数値評価を志向することの是非でした。私自身、日本では憲法で「全体の奉仕者」と定められストライキが禁止されている公務員が運動を起こしていることに驚きました。それと共に、教師がそれぞれの教授の仕方や、その自由を追求しようとする姿勢が非常に印象的でした。
準備した分、授業ではなんとかうまくプレゼンを行うことができました。プレゼン後は先生やグループメイトからのコメントが寄せられ、教師達には事前に生徒達へ、ストライキを行うことを伝える義務があること等が補足されました。また、教師一人に対する生徒数も話題になりました。日本の小学校では一般的に、教師一人に対し生徒が30人程度で、35人、40人クラスも普通であるのに対し、フランスでは20人程度なのだそう。先生は、これでは日本の担任教師のストレスが過剰になったり、子ども達一人一人が教室の中で発言しにくいのも無理はない、と指摘していました。しかし、議論が次々に展開されていくにつれて段々と話について発言できなくなっていったことが悔しかったです。聞く力やフランス語でアカデミックに思考する力が欠けていることを痛感しました。
プレゼンの後は、文法の授業に入りました。取り上げられたのは、強調構文と接続法でした。この二つの文法自体は一列/二列(大学の初修外国語の授業)でも学習していたのですが、それよりも多様でこなれた表現の仕方を知ることができました。また例文等で出てくる語彙のレベルが高く、そこでうまく理解できなかった部分も多々ありました。また強調構文的な表現で接続法を用いる表現や、que節で書かれていることの名詞化も学習し、複雑で難しくも、非常に学びが多かったです。
expression orale では、明日行われるプレゼンテーションのテストの練習が行われました。まずは先生から、テストの評点が示されました。これまでTLPの授業で意識してきた事項に加え、過去と現在、自他国の比較といったことも問われることを知り、より多面的で精緻な論理の組み立てが必要だと考えました。実際にお題について構成メモを作ってみると、話したい内容や構成は頭の中に浮かんでくるのですが、フランス語でうまく表現できません。事例として扱いたい内容も、専門的な用語が分からずに説明に苦戦しました。先ほどのプレゼン後もそうでしたが、やはりフランス語を学術的に使うこと、フランス語を使って考えることの重要性が身に染みて分かりました。これに慣れるためのトレーニングを、日常生活や普段の大学の講義で積まないといけないと強く思いました。
授業の後は昼ごはん!今日はメインディッシュが、初めての魚料理でした。これはmerlu(メルルーサ)というタラ科の魚の料理です。久しぶりの魚料理はとても美味しく、ソースともよく合いました!デザートに出てきたりんごのタルトも美味しかったなあ。
放課後は大学の友達と、Atelier Létanduèreというパン屋さんを訪れました。昨日のブログで紹介した、あの、日本人の方が経営しているパン屋です!店内には、あんぱんやカレーパンといった、日本人にはお馴染みのパンが並んでいました。日本への恋しさに駆られて、きなこドーナツをチョイスしました!
きなこの優しい甘さに、とても幸せな気分になりました!授業後ということでお腹もかなり空いていたので、Pain au chocolatも買いました!(Angersに来てから1日一回必ずパン屋に寄ってパンを買っています…!)
その後、ralliementという中心街でお店を巡りました。チョコレートのお店、缶詰のお店、おしゃれなホームセンター、…。色んなジャンルの専門店があり興味深かったです。
最後に訪れたのは雑貨屋さんでした。入ってみるとそこには、数々の「星の王子様」グッズが!
私は心を鷲掴みにされ、「これこそが欲しかったお土産だ!」と、悟ったような気持ちになりました。友達にも相談しながら悩みに悩んだ末、エッフェル塔と一緒にデザインされているカップを買うことに決めました。この他にも、フランス語のメッセージが書かれたマグカップやかわいいポストカード、オリンピック記念グッズ等が置かれ、見るだけでも非常に楽しくなりました。
帰ってきた瞬間、私が帰るのを待ち構えていたかのようにホストブラザーがやってきました。荷物を部屋に置いてリビングへ行くと、そこにはたくさんの寿司が!ホストブラザーが1時間以上かけて、一人で作ってくれたのだそうです!まずは、作ってくれたことに、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
ネタはサーモンのにぎりと、サーモンとアボカドを巻いた巻き寿司でした。サーモンは私の大好物!たまらないくらい旨かったです!使用されている米も「寿司用」として販売されているジャポニカ米で、これまで封印してきた米への恋しさが再燃しました。ホストマザーにとって今回の米は「特別に販売されている」ものという認識だったことも驚きでした!
↑フランス語で白米のことをrizといいます
更に私にとって幸せだったのは、寿司用の醤油が2種類(通常のものと甘口)用意されていることでした!ホストファミリーにとっては何気なかったのかもしれません。しかし、九州出身の私にとってはやはり、甘口の醤油は普段から慣れ親しんだ味。かなり興奮しました(もちろん、日本の中で醤油の味が異なるという事情は、食べながらホストファミリーにも説明しました)!
↑甘口醤油の方は、なんとお馴染みキッコーマンの醤油!わさびふりかけは、以前受け入れた日本人学生が、お土産としてプレゼントしたものだそうです。
フランス、特にホストファミリーとの食事では絶対食べないであろうと思っていた日本食、しかも寿司を、ホストブラザーの手作りで、甘口醤油で食べることができたことー。この上ない喜びだったと共に、非常にありがたかったです。
いよいよAngersでの生活もあとわずか。CIDEFでの授業はあと2回。明日からはテストも始まります。悔いの残らないように勉強し、フランス語にどんどん触れていきたいと考えているところです!またそれだけでなく、午後の学校でのActivitéや街歩き、週末からのお祭り(この行事のことについてはきっと、後の担当者が説明してくれるはずなので、ここでは省きます)等を通じて、Angersでの生活をめいいっぱい楽しみたいと思います!
それでは、この辺で失礼致します。4日間のブログを読んで頂き、ありがとうございました!
Au revoir! À bientôt!
2024年9月12日~14日
お読みいただきありがとうございます。9月12日から14日の記事の担当の、浅田晴久と申します。
アンジェ編はこの記事でいよいよ最後です…!とても濃密な日々だったので大変名残惜しいですが、頑張って筆を進めます。
le 12 septembre
いつもの如く、8時30分からの授業に出席するために7時前後に起きます。(他の方も書いているかもしれませんが、)生活リズムが矯正されるのはこの研修の良い点の一つかもしれません。自分のホームステイ先の朝食は、パン・それに塗るチョコレート(美味しい)・ジュースで、同様にホームステイをしている方の話を聞く限りはフランスの朝食は意外と単純な場合が多いみたいです。
授業では文法とスピーキングのテストがありました。文法ではリスニングが自分の中で大の苦手でやはり苦戦しましたが、滞在中に幾分かmaîtriserできたと思います。スピーキングはまずまずだったかな…?
午後には、川で舟に乗る体験会のような企画があったそうなのですが、チケットを買おうとしたところ売り切れてしまっていたので、街に出て散策したりお土産を買ったりすることに。Jardin du Mailという庭園に初めて行ってみましたが、色彩豊かな花とフランス風の建築や像がたくさんあって、すごく癒される場所でした。
そのあとはLa Courというカフェへ行って友人たちと合流、何気にここのカフェが一番美味しかったような気がします。ブラウニーやワッフルやマフィンなど、どれもすごく美味しそうで、あと2回くらい行きたかったです。(写真はお店の外で撮りました。街並みがどこをとっても映えるのがフランスの大好きなところです。)
le 13 septembre
この日は授業最終日で、テスト返却のほかに、文法の授業で先生がお菓子やジュースを持ってきてくれてミニパーティが開催されました!シュークリームがすごく美味しかったです。ちなみにシュークリームの語源はchou=キャベツらしいですが、キャベツとシュークリームの見た目は別にあまり似ていないような…?授業終わりにはみんなでクラス写真を撮って、UCOでの二週間の学校生活を終えました。
その日の夕方にはLes Accroche-Cœursという年に一度のお祭りがたまたまあったので、これに学校の友達みんなで行きました。ローラースケートのダンスパーティに参加してみましたが、初ローラースケートは三度転倒しただけで、踊ることは叶いませんでした。残念です。
四枚目の写真は9時ごろのメーヌ川の橋から撮ったもので、これもすごく綺麗な景色だったのを覚えています。あと感覚的に日がとても長かったです。 8時台ではまだまだ明るかったので驚きました。写真の左端に少し見えているのはお祭りの展示の一つで、川に落ちそうな人を助けている人(のはず)です。かわいいですよね。
le 14 septembre
いよいよアンジェ最終日です。午前中はひたすらお土産を探したりしていました。ついでに大好物のマカロンも買い食いしましたが、めちゃくちゃ美味しかったです(しかも値段はそこまで高くない!)。お昼はガレット/クレープ屋さんでいつものメンバーで集まって食べました。生地がすごくパリパリしていたのが印象に残っています。フランスに行かれたときには、ぜひマカロンやガレットを食べてみてくださいね(ただUCOの先生曰く、ガレットは店によってちゃんとしているものとそうでないものがあるらしいので、食べるなら良さげなお店に行く方が良いかもしれません!)。
夕方にはまたみんなでLes Accroche-Cœursに行きました。巨大な風船のショーがあるとのことだったので見に行きましたが、何やらハロウィンのようなコンセプトで、ゴジラやらお化け(?)やらが現れ、最後にはゴジラが全てを破壊して閉幕という不思議なショーでした。とはいえ、ショー自体はかなり大掛かりで観客も賑わっており、面白い体験でした。
ショーが終わった頃には日はすっかり暮れていて、翌朝はパリに発つために早起きをしなくてはならなかったので、他のショーを見に行くことは諦め、帰宅することに決めました。しかし帰り際に、カナダ出身のお友達が突然簡単な踊り(フォークダンス的な物でした)を教えてくれると言って、いきなり講習会とダンス会が開催されました笑。自分は初めて踊りましたが、はちゃめちゃですごく楽しかったです。14日の夜の個人的ハイライトです。
いよいよ帰路につき、一人ずつ別れを告げていきます。中には泣いて横断歩道を渡るのに踏ん切りがつかない子までいて、思わずもらい泣きをしそうでしたが、みんなで精一杯抱きしめてau revoirと言い合いました。わずか二週間とはとても思えないほど、たくさんの人と仲良くなれて、本当に幸せな体験だったなと思います。
読んでいただきありがとうございました。明日からはいよいよパリ編です。お楽しみに!
2024年9月15日~18日
15-18 sept.の分を担当する理科一類2年(教養学部 統合自然科学科 内定)の豊田花奈です.
それぞれの日の最初にフランス語でその日の要約を書いてみました!
全部を読むと長いと思うのでぜひ要約だけでも読んでみてください.
Dim. 15 sept.
Aujourd’hui, nous avons quitté Angers, une ville que j’adore et où j’ai passé de merveilleux moments, pour nous rendre à Paris, où nous avons eu la chance de visiter des sites emblématiques comme l’Arc de Triomphe et le musée d’Orsay. En plus de cela, nous avons dîné avec des seniors de l’année dernière, et j’ai savouré un délicieux tartare de bœuf, ce qui a rendu cette journée encore plus mémorable. Nous avons marché beaucoup et nous avons été très fatigués.
今日はAngersを離れる日です.本当に居心地のよいまちだったのでとてもさびしいです.本当に住みたい.帰りたくないですね.
6:30CEST起床,荷造り
今朝荷造りをして荷物の重さを量ったところスーツケースだけで21kg以上ありました,本をたくさん買ったせいでしょうか.オレンジ色のLa Tresse(邦題:三つ編み)という本はホストファミリーからもらいました.
8:30朝ご飯
Angersでの最後の食事です.さびしい.
9:15 駅集合
駅に友達が見送りに来てくれて嬉しかったです.ホストファミリーや友達と別れるのはとてもさびしいです.
9:45 出発
1時間半ほどTGVに乗ってParisに向かいます. TGVは二階建て構造,全席指定席で,Wi-Fiはありますがあまり接続がよくないです.残念.TGVはTrain de Grande Vitesseの略です.あまりにも直接的すぎる.
まずは旅行会社に手配してもらったホテルに向かいます.まだチェックインはできないので荷物だけ預けて街に繰り出します.
12:00お散歩
みんなでParisの街をお散歩します.Angersに比べてParisは治安がそこまでよくないのであまり気を抜けません. Angersに帰りたい!(Parisも素敵なところです.)
お昼は公園でパニーニを買って食べました.€6,50.Paris値段ですね……
凱旋門(l’Arc de Triomphe)に行って,そこからChamps-Élysées通りで1時間ほどお買い物をしました.高級ブランドがたくさんあって面白かったです.わたしはL’occitaneでハンドクリームを買いました.ちなみにParisのお店などでは(Angersでもその傾向は見られたが)フランス語でこちらがはなしかけても外国人っぽいと認定されると英語で返されます.悲しい.フランス人が英語を使い日本人がフランス語を使って会話している光景は研修中いたるところに散見されました.
Tour Eiffelに向かいます.周辺はいかにも観光地という感じでスリがたくさんいそうなので少し緊張しました.
Seine川沿いをお散歩しつつ美術館へ向かいます.
15:30 le musée d’Orsay
念願の美術館!!
天気がよくて日光の攻撃を3時間以上受けていたのでみんなすでにだいぶ疲労が溜まっています……(わたしは美術館滞在中に眠すぎて3,40分寝ていました.)
Le musée d’OrsayはParisの美術館の中でも日本人受けがいい美術館なのではないかと思います.日本人は印象派が大好きだから(偏見).
Renoir, Monet, Manet, Degas, Cézanne, Seurat, Gogh, Gauguinなど名だたる画家の絵が大量にあります.特にNiveau 5にはGoghやMonet,Renoirなどの人気の高い絵画がたくさんあって日本人観光客をはじめとした多くの人で賑わっていました.
わたしは美術のことについては完全に門外漢なのですが個人的にはRenoirが好きです.Jeunes filles au pianoという有名な作品の雰囲気が大好きで長いあいだ見入ってしまいました.bourgeoisという感じで理想化された世界という感じが好きです.気に入ったので売店でこの絵の絵葉書を買いました.
有名な絵画をはじめとした様々な作品がたくさんあるので開館から閉館までいても(疲れるという問題を除けば)楽しめるのではないでしょうか.
19:00 夕食
一瞬ホテルで休憩したあと,すぐに夕食に向かいました.
夕食はParis留学中の去年のTLP生4人とホテルの近くのレストランで食べました.念願のTartare de bœuf (avec des frites)を食べることができて感激しました.おいしかった!先輩方からは留学の話などを中心にいろいろな話をお伺いしてとても刺激になりました.留学は(少なくとも学部在学中は)あまり考えていなかったけれど行きたくなってしまった……先輩方は去年のDALFでC1に受かっているらしく,わたしも頑張らなくてはとなりました.頑張ります!!
22:30 帰ホテル,就寝
先輩方とのお話をたくさん楽しんでへとへとになって帰ってきました.
今日の歩数は27000歩でした!
Lun.16 sept.
Aujourd’hui, nous avons visité le musée du Louvre, où nous avons admiré des œuvres célèbres, y compris la Joconde, les œuvres de Vermeer, mais c’est la Victoire de Samothrace qui a vraiment captivé notre attention. Nous avons discuté de ses drapés, et de l’absence de bras et de tête, ce qui a éveillé notre curiosité. Ensuite, nous avons exploré Notre-Dame, pris le métro pour les Galeries Lafayette, et arpenté Montmartre, et pour le dîner, j’ai dégusté un délicieux canard. Comme hier, nous avons marché beaucoup et nous avons été très fatigués.
7:30 起床,朝食
ホテルの朝食はバイキング形式でたくさん食べてしまいました!
日本人観光客と思われる人がたくさんいました.
隣の席にカザフスタンから来たご夫妻がいて少し(フランス語で)お話ししました.
9:30 ホテル出発
また歩きでLouvreまで向かいます.30分くらいかかりました.
10:00 過ぎ Musée du Louvre 着
わたしたちの予約は10:30だったのですが,10:30の列はすでに多くの人がいました.予約時間に入りたかったら1時間前には来なくてはいけないようです.
11:00 Muséeに侵入
やっと入れました!とりあえず上の方の階からみたのですが,上の方は割と空いていました.眠かったので少し睡眠をとりました.有名どころだと Vermeerの絵などがありました.
12:30 お昼
下のカフェでみんなで待ち合わせてご飯を食べようということになったのですがなにせLouvreの構造はさながらラビリンスなので集まるのが大変でした.
わたしは€2くらいのプレッツェルを食べました.Muséeの中は水のペットボトルがとても高くて€3.5以上しました.
13:00 モナリザへ
まだみんなモナリザをみていなかったのでみんなで向かいましたが,わたしを含む一部の人は途中にあったサモトラケのニケに目を奪われてしまい結局はぐれてしまいました.
そのあとモナリザやDelacroix の民衆を導く自由の女神やミロのヴィーナスやナポレオンの戴冠をみました.
そうしてやっぱりサモトラケのニケに戻ってきて,他の人のガイドを盗み聞きしたりすぐ近くに右手の展示があることを発見したりして考察を深めていました.布の表現が本当に素晴らしくて感動しました.一緒に行った人と,欠けている手と頭や台座となっている船について考えたり感想を話し合ったりしてとても楽しかったです.
15:00 集合
Louvreは出口までの道のりも複雑でみんな迷子になって遅刻していました……
ここから歩いてNotre-Dameに向かいます.
15:30 Notre-Dame
焼けたばかりなので修理中でしたが立派でした.
ここからまたお散歩,と思いきやみんな疲れていて眠たそうであることを察したJulian(先生)がメトロに乗ることを提案してくれました!!
16:00 メトロ乗車
ICカードを持っていない人は切符を買って乗りますが切符を買えるところが少ないです.Parisのメトロはスリで有名なので緊張しました.あとあまり清潔な感じはしなかったですね,座席にトコジラミがいることもあるらしい.トコジラミではないけれどよくわからない小さな虫を何度か見かけました.東京の地下鉄よりも狭くて古い印象です.
16:30 Galeries Lafayette
お買い物の時間です.有名なデパートで,Angersであった日本人の方には「Parisではめずらしくきれいな無料のトイレがある」と教えてもらいました.屋上があって眺めが良かったです.
食料品に特化した建物があり,そこで「お腹すいた…眠い…」といいながらおいしそうな食料品の間を亡霊のように彷徨っていました.
17:30 Montmartreへ
メトロでMontmartreへ向かいます.駅についたあとしばらく歩かされ,夕食まだかなーと思っていたら300段ほどある階段が目の前にあらわれ,”On va monter cet escalier ?!” ときいたら “Oui” と言われて絶望しました.階段を登るとBasilique du Sacré-Cœurという寺院がありました.
このあたりで疲労が限界に達したわたしたちは6文字以上しりとりをしてなんとか正気を保ちつつレストランに向かいました.疲労が溜まった状況で6文字以上しりとりをするとそれぞれの個性?が現れて面白かったです.
19:00 夕食
夕食はホテルの近くの昨日とは違うレストランです.今日はTartare de bœufはなくて残念.わたしはCanard(鴨)を食べました.美味しかったです.€25でした.Parisのご飯は高いにゃ.おかげで財布の中身が31サンチームになりました……
22:00 帰ホテル,就寝
荷造りをして寝ました,と言いたいところですが荷造りをする前に寝ました.
今日の歩数は28000歩でした!!
Mar. 17 sept.
Aujourd’hui, c’était le jour de notre départ de France et un sentiment de tristesse m’a envahie. Après un réveil matinal, nous avons pris l’avion pour Narita en passant par Helsinki, où j’ai presque dormi tout le vol, mais j’ai également apprécié la délicieuse nourriture et le jus de myrtille, pour un temps de vol total d’environ 16 heures et demie.
5:30 起床,荷造り
意外と荷造りが早く終わってしまいお腹が空いてしまったので帰国直前というのに日本から持ってきたカップラーメンを食べました.カトラリーがなかったので朝食の用意をしていたホテルの人に”Puis-je emprunter une fourchette, s’il vous plaît ?”と言ってフォークを借りました.
6:45 朝食
昨日と同じ感じ.
7:15 ホテル出発
旅行会社の人が空港まで送ってくれました.
8:00頃?空港着
ホテルの冷蔵庫から持ってきたjus de pomme やeau gazeuseをセキュリティーチェックの前に頑張って飲み干したらお腹がたぷたぷになりました.
10:50 CDG発
Au revoir, France !
今回使用している航空会社はFinnairです.座席も広く機内食がおいしい(ひとによってはすこし少ないと感じるかもしれない),乗り換え時間が短いなどの特徴があります(個人の感想です).
機内ではブルーベリージュース(jus de myrtille)がもらえます.おいしい.
CDG → HELはEU内の国内線扱いなので機内食や映画の提供はありません.わたしはほぼほぼずっと寝ていました.
3時間ほどでヘルシンキ空港に着きます.
14:50EEST HEL着
フィンランドです,わーい!
EU域内最後の区間なのでここで出国審査をします.もちろん対応は全て英語なのですがついフランス語を話してしまいます.空港にはムーミンなどのショップが多くあってつい買い物をしたくなってしまいますが物価が高過ぎてさすがにやめておきました……
17:35EEST HEL発
Näkemiin, Suomi!
夜ご飯はポテトサラダとミートボールとスパゲティ!とてもおいしかったです!
機内では乗機して2時間ほどで提供される夜ご飯と降りる2時間ほど前に提供される朝ごはんのあいだはずっと寝ていました!(10時間くらい?)フライト自体は13h30くらいです.
朝ご飯!ポテトとたまご焼きの様な何か!おいしかったです!
Mer. 18 sept.
Rentrés!!
日付をどこで区切るかが難しいです……
13:00JST NRT着
飛行機はほぼ時間通りに到着し,入国などもスムーズにできました.
無事に帰国しました!!!
日本は暑くて死にそうです!