2022年度TLPフランス語夏季研修(アンジェ)報告(下)

2022年度TLPフランス語夏季研修(アンジェ、2022年8/9月)報告の後半です。(前半はこちらをご覧ください)

研修8-9日目(2022/9/3-4)

Bonjour ! フランス研修の華やかな週末を担当することになりました文科I類2年の三好陽子です。

・8日目

8日目は土曜日で、フランス語のインテンシヴな授業続きから一転した初めての休日でした。たくさん睡眠がとれる!わけではなく…起床時間は朝の5時!ExcursionのMont-Saint-MichelとSaint Maloに行くためのバスの集合時間に間に合うように早起きをしました。みんな遅刻することなく参加することができてよかったです。

最初の行き先は、かの有名な Mont-Saint-Michel。バスに揺られること約2時間ばかりで到着しました。バスの窓からはしばらく豪雨の景色が広がっていたので不安でしたが、祈りが通じたのか、到着した頃には雨は降っていませんでした。

Mont-Saint-Michelの麓には多くのMoutonがいました。とっても可愛い!ガイドさんは “Mouton Historique”と言っていました(笑)長いこと階段を登って見えた景色は絶景でした。かの有名なオムレツは断念しましたが、ホストマザーが朝早く起きて準備してくれたサンドウィッチをお昼に食べました。

Mont-Saint-Michelを後にし、次に向かったのはSaint-Malo。ここはブルターニュ地方の城壁に囲まれた素敵な港町です。ホストマザーはMont-Saint-MichelよりもSaint-Maloを推していたのですが、納得のいく景色と素敵なテラスがありました。TLPの友人とクレープ屋さんを見つけて屋外でデザートを食べました。私はチョコレートミントを選んだのですが、人工的な味ではなく本当にフレッシュなミントで感動しました。エスプレッソはやはり激苦でしたが、甘さと調和してちょうどよかったです。

5時起床&長時間バス移動でAngersに戻ってくる頃には口数が気持ち少なめになっていきましたが、無事帰宅!帰宅して、リラックス〜、というわけには行かないのがホームステイの良さです。帰宅後、ホストマザーとみっちり今日の出来事の説明をフランス語でします。自由時間も多く与えられ、濃密な一日を過ごせました。

・9日目

9日目はようやくゆっくりした朝を…。というわけには、滞在期間が2週間の私たちは行きません。プログラムを通してできたアメリカ大学から留学してきている数名とTLPの友人とAngersの周りで一番大きな街であるNantesに朝早くの電車に乗って向かいました。

日曜日は本当にどこのお店も閉まる、というホストマザーの忠告は、大きな街では違うようで、いくつかのお店が開いていました。

Nantesには中世のブルターニュ公爵城があります。こちらに午前中に行きました。日曜日は無料で城内のマルチメディア展示で現地の歴史をたどる設計になっている博物館に行くことができました。フランス語の良い勉強にもなりました。かなり充実した博物館で、1時間以上滞在した後、お腹が空いた私たちは、レストランを探しに歩き回りました。ガレット屋さんで季節の野菜がたっぷり入ったものを選び、大満足。

その後は少し歩き、Le Grand Éléphantという巨大な機械仕掛けのゾウを見に行きました。高さが12mもあるこのゾウは想像以上に大きく迫力がありました。長い鼻は水を吹き出します。この日は暑かったので、時折かかる水飛沫は非常に心地よいものでした。ふらっと立ち寄ったギフトショップで見つけたゾウのぬいぐるみに一目惚れしてしまいました。ぐらんという名前で良い思い出になりました。

連日の疲労が見え始めた頃、帰りの電車に乗り再びAngersに戻りました。

 

研修10日目(2022/9/5)

Bonjour ! 10日目のブログを担当します、文科三類の松井陽菜です。

アンジェに来てからはや一週間、だいぶここでの生活に慣れてきました。

今日は初めてculture françaiseという授業がありました。内容は地理のようなもので、フランスの山や川などの自然的特色や、産業の特徴について学びました。私は地理を選択していたので、日本語で学んだことをフランス語で学び直す、というとても新鮮な経験になりました。プリントに書き込む情報量が多すぎてプチパニックになりました。

授業が終わった後は、同じクラスの友達とアンジェ市の中心にお出かけしました。まずはKilo Shopという洋服屋さんに行きました。重さごとに値段が決められている古着屋さん、という一風変わったお店で、店名の下にあるKAWAIIという文字がなんとも不思議でした。Tシャツ、バンダナ、サングラスと色々な商品があったのですが、その中に日本のプロ野球チームの限定ユニフォームが!アンジェでまさかの出会いでした。

続いて、Maison d’Adamという16世紀に建てられた木組の家に入っている小物屋さんへ。外観も中のお店もとにかく可愛くて、絵本の中にいるみたいでした!友達と二人で「こんなインテリア置きたいね〜」と話していたらあっという間に時間が過ぎていてびっくりしました。

その後も大通りを散策しながら、ウインドウショッピングを楽しみました。

だいぶ歩き回ったところで念願のジェラート屋さんへ!友達はマンゴー味とココナッツ味を、私はいちご味とヨーグルト味を選びました。友達のを味見させてもらったのですが、マンゴーとココナッツの相性が抜群でした!(もちろんいちごとヨーグルトも美味しかったです😋)かなり暑かったので、写真を撮る時点で既に溶けていました。

余談なのですが、9月初旬になってもアンジェでの日の入りの時間は午後8時過ぎです。日本では午後6時くらいには暗くなってしまうので、フランスに来て時間の感覚がおかしくなっています。まだ明るいし、少し宿題でもやろうかな、と思って時計を見るともう19時!結局お夕飯の時間で、ついつい宿題が後回しになってしまいます。

そんなこんなで毎日があっという間に過ぎていきます。残り1週間も有意義なものにしたいと思います!

 

研修11日目(2022/9/6)

Bonjour!

フランス研修もいよいよ終盤に差し掛かってまいりました。

本日はUCOでの1日の授業の様子をお届けしたいと思います。

一限目:Langue

アメリカのテネシー州出身、シャーロットが地元紹介プレゼンテーションを行い、最後には皆で質問やコメントをしました。Langueの授業の冒頭では生徒全員にプレゼンテーションの機会が与えられ、好きなテーマについて5分間フランス語で話します。ジャック・ダニエルズのウィスキー製造やエルヴィス・プレスリーの出身州であることなど、いろいろと学ばせてもらいました。

二限目:Expression Orale

いつでも明るいLudivine先生の授業では会話の練習を少人数で行います。本日のテーマは「旅」。旅行代理店のサービスに納得いかなかったクレーマーとクレーム対応係に分かれ、不満を表すためのフランス語表現を練習しました。池田くん(旅が不満だった客)がアメリカ人のアン(旅行代理店)に主張を見事にかわされ、ホテル代の返金をしてもらうことに失敗…そのやりとりを見て教育実習に来ていたフランス人の学生は大爆笑でした。

三限目:Compréhension Orale

午前最後は物静かなJean-Luc先生のリスニング授業。ものすごい速度で話すフランス人たちが出演するニュース音源を聞き取るのは一苦労です。本日のテーマはなんと「遺伝の旅」。自分のルーツを探るためにADNテストを行い、その結果に基づいて旅を企画してくれる企業があるらしいです。日本人では思いつかないコンセプト、さまざまな人種が混ざり合うヨーロッパをの風を感じました。ADNテストとは?これはなんとDNAのことを指します。フランスでDNAはAcid DésoxyriboNucléique となるため、ADNと略されます。

昼食;Déjeuner

毎日美味しい昼食が提供されるカフェテリアでの休憩をいつも楽しみに授業を受けています。本日のメニューはカレー風味のクスクス、そして牛肉の煮込み。大学のカフェテリアでも前菜・メイン・デザートの形式が崩されないことには驚きました。シェフは本当に映画で見るような白く高いコック帽を被っています。ベジタリアンでもグルテンアレルギーでも乳糖不耐症でも完璧に対応してくれます。

四限目: Langue

本日2度目のLangueの授業。冒頭では読解のテストを行いました。その後はいよいよ本格的な文法の解説に入り、過去形の復習を行いました。フランス語には単純過去、複合過去、半過去、大過去とたくさんあり、使い分けが大変です。また、日本語でもあやふやであった文法用語が一気にフランス語で登場するので、慣れるまで理解が追いつかず大変でした。

本日は4限の15:30終了といつもより少し早く授業が終わったため、大学から徒歩10分ほどのアンジェ城に足を運びました。街が一望できる城壁、美しく整備された中庭、城内は大航海時代の品々が展示されている博物館となっていました。1番の見どころはヨハネの黙示録を描いたフランスに現存する最古のタペストリー。縦6m、長さ100m以上もあり、人間よりはるかに巨大な展示は圧巻でした。中世に製作されたのにもかかわらず、繊維の美しい色は色褪せずに残っておりこの時代に手でこのような大作を作り上げる努力と職人技に感心しました。それぞれのパネル物語のガイド役として必ず出てくる主人公がいます。見終わった最後、彼に少し愛着が湧きました。

アンジェ城
黙示録のタペストリー

そろそろお土産などを買い、荷物をまとめ始めるような頃合いとなってきました。1日1日があっという間に過ぎていくため、何をできるかを考えながらフランスでの残り少ない時間を大切に過ごしていきたいと思います。

 

研修12日目(2022/9/7)

Enchanté ! 9月7日のブログを担当いたします、理科一類2年の池田大雅と申します。今日も一日頑張ります!

今日の学校は午前も午後もいつも通りの授業でした。6コマみっちり勉強したのでまあまあ疲れました。4コマ目にはリスニングのテストがあったのですが、案の定大苦戦しました。研修開始前からリスニングにはひときわ苦手意識を持っていたのですが、そう簡単に苦手は克服できるものではないと、言語学習の厳しさを痛感しました。

学校の授業が終わってからは友達と徒歩でアンジェ市内を巡り、お土産にホストファミリーにもおすすめされた青いチョコレート(Le Quernon d’ardoise)をBenoit Chocolatsという専門店で購入しました。

青いチョコレート。

その後はホストファミリーに市内のLe Jardin des Plantesという植物公園に連れて行ってもらいました。さほど広くはないのですが、なかなか落ち着く場所です。ホストマザーが放課後に主にアンジェ市内のさまざまな場所に車で連れて行ってくれるので、かなり充実した日々を過ごせています。(宿題などをする時間を確保するのが大変ですが)

Le Jardin des Plantes。あいにくの雨ですが。

夜ご飯は普段は家で食べるのですが、今日は特別にホストマザーが予約してくれたSoufflé(スフレ)店で食事をしました。偶然ホストマザーの知り合いのお二方と出会ったので皆で一緒にワイワイ食べました。私はチーズ・ベーコン・マッシュルームのスフレを注文しました。スフレをいただくのは初めてで、非常に美味しかったです。ちなみにデザートもヌテラとホイップクリームのスフレでした。

スフレ。

スフレ店を出て知り合いのお二方と別れてからは、ホストマザーとアンジェ城周辺を散歩しました。Promenade du Bout du Mondeというアンジェ城沿いの道路の先端からは、メーヌ川(La Maine)を一望できます。昼と夜では雰囲気が全く違うので、時間があればどっちも見に行くことをお勧めします。

アンジェ城と教会。
メーヌ川の夜景。

帰宅する頃にはなんと夜11時近くになっていました。寝る支度をしてからは眠気と闘いながら気合いで宿題を終わらせました。授業もいよいよ残り二日になったので、最後まで集中して頑張りたいと思います。ありがとうございました。それでは、Tôpette ! (またね!という意味のアンジェ市の方言)

 

研修13日目(2022/9/8)

こんにちは、9月8日の記録を担当する出淵圭です。本投稿では、この日の午前に僕が経験したちょっとした事件と、この日の午後に行われたテラ・ボタニカ (Terra Botanica) での遠足 (activité ; excursionではない) についてお話ししようと思います。

まずは上述の事件についてお話しします。この日、僕のホストファミリーであるP夫妻は朝から夕方まで続くボランティア活動に参加するため早朝に家を出発しました。僕がCIDEF (研修先の語学学校) に向けてホストファミリー宅を出るころには、夫妻は既に家を離れてしまっていたのです。P夫妻には三人の息子がいるのですが、各々独立して家庭を持っているので、ホストファミリー宅の住人は夫妻と僕以外に一人もいません。そのため、僕はあらかじめ渡されていた鍵を使って出発時に正面玄関の戸を締めなければなりませんでした。ホストファミリー宅の鍵を使って戸締りを試みたのはこのときが初めてです。さて、学校の仕度を終えいざ鍵をかけようとしたその時、事件は起こりました。玄関の扉の錠に差し込んだ鍵がどうしても抜けないのです。僕は困惑させられました。WhatsAppでホストファーザーに連絡を入れ指示を仰いだものの返信が来ることはありませんでした。まもなく僕の困惑は焦りへと変わりました。CIDEFの始業時刻が刻一刻と迫っていたためです。結局僕は自力で鍵を抜くことができませんでした。鍵を錠に残したまま家を出るわけにはいかないので、僕は登校を諦め、とりあえず家に残ることを決めました。その際僕は東大の先生とCIDEFの事務局に連絡を入れました。どちらにも非常に親切に対応して頂いたものの、残念なことに事態の打開には至りませんでした。僕は授業への出席とその日の午後に予定されていたテラ・ボタニカでの遠足への参加を諦めました

抜けなくなった鍵

しかし奇跡が起こりました。P夫妻の息子の一人がたまたま夫妻の家の前を通りかかったのです。彼はすばやく僕の窮状に気づき、錠から鍵を取り除く方法を僕に教えてくれました。どうやらホストファミリー宅の鍵の仕組みは日本で広く採用されているものと大きく異なるようで、正しく施錠するには複雑な手順*に従わないとならないようでした。とにかく彼のおかげで僕は戸締りに成功し、CIDEFに向けて出発することができました。幸運なことに、僕は午後の遠足にも参加することができました。

遠足のチケット

次に上述の遠足についてお話しします。ここでいう遠足 (activité) とは、平日にキャンパス外で行われるCIDEFの行事のことです。遠足に参加するには事前の申込と代金の支払が必要です。9月8日の遠足の行先はテラ・ボタニカでした。テラ・ボタニカとはその名の通り植物園で、自治体によって計画された施設です。テラ・ボタニカには世界各地の珍しい植物が植えられています。

テラ・ボタニカ

テラ・ボタニカは単なる植物園にとどまりません。というのも、テラ・ボタニカには遊園地としての側面もあるからです。園内を流れる水路でのボートライドやアスレチックジャングルの存在はテラ・ボタニカのこの側面をよく表しています。園内で観ることのできる植物を主題とした見世物も例として挙げられるでしょう。僕の個人的なお気に入りは園の入り口にあるアイスクリームスタンドです。僕はショコラ・ノワール味のアイスクリームを食べました。おいしかったです。

アイスクリーム**

以上のように、惨事として始まった9月8日は結果的にとても楽しい一日となりました。本投稿が触れることのできなかったCIDEFでの授業などの説明は他の人の投稿に譲ります。ありがとうございました。

*施錠の手順

鍵を錠に差し込む
鍵を時計回りに360度回す
ドアハンドルを上に傾ける
ドアハンドルを上に傾けたまま鍵をさらに時計回りに180度回す
ドアハンドルを元に戻す
鍵を反時計回りに180度回す
鍵を錠から引き抜く

**写真のアイスクリームは僕が食べたものではありません

 

研修14日目(2022/9/9)

Coucou! 理科三類2年の久枝快です。

このCoucouという挨拶はBonjourやSalutよりもフランクです。クク!と発音します。可愛いですね!
9月9日の金曜日、いよいよ授業も最終日。翌日には日本へと旅立ちます。そんな日だからか、いつもの通学路も、週5で通った大学のキャンパスも、毎日のように顔を合わせた友達も、全て愛おしく感じ、気付けば朝からスマホのカメラを開いてました。

大学の近く。なんとストリートアート!
フランス語が辛いと感じた時、彼らが支えてくれました!
BabyFootというゲームのファンになりました。

授業では、前の日に受けた大量のテストが返されました。フランスでは、試験は基本20点満点で、合格は10点です。僕の答案には、9,5と10の二つの点数が書かれてました。9,5はミスで、10が正しい点数だったそうです。ヒヤリ。

昼食はいつも通りcantine(食堂)です。午後に授業がなく、ここで多くの友達と最後のひと時を過ごしました。特に2枚目の写真の後は少しやるせない想いになりました。

国籍、大学関係なくみんな仲良し!
この3人とは特に仲良くなれました。僕は左から2番目。

その後、午後はアンジェ城を散歩し、中心街にも足を運びました。その夜は3年ぶりの夏祭り(フェット)で、午後から人手が多いと感じました。下の写真はフェットの様子です。

この写真は友人に撮ってもらいました。僕はフェットに行かず、ホストファザーの親戚の方々と夕食を取ってました。最高のプレゼントを頂きました。アンジェのサッカーチームのユニフォームです。10歳だった頃、父親の親友からサッカーのユニフォームを頂いたのを思い出しました。今から10年前でした。

夕食後、空は満月でした。星も沢山、目に飛び込んできました。フランスでも星は綺麗なんだな、当たり前のようなことに感銘を受けていました。翌日に旅立つという事実を噛み締め、やはりフランス、アンジェが大好きだと再確認しました。

もしここが 愛の国なら 夜の星よ 引き止めてくれ 愛する僕を

あっという間だった2週間弱。コロナ禍真っ只中という厳しい状況の中、数えきれない素敵な思い出ができたのは皆さんのおかげです。特に研修中にお世話になったJulien先生や寺田先生、1年半に渡りフランス語を教えてくださったAlbéric先生、そして最終的に参加することを許可してくれた両親に感謝を述べ、橘くんにバトンタッチします。Faites des beaux rêves! 良い夢を!

 

研修15-16日目(2022/9/10-11)

【はじめに】

Bonjour ! 理科三類2年の橘幸作です。最終回の「帰路」のブログを担当します。

2週間の研修も無事に終了し、再びTGVと飛行機を乗り継いで、いざJaponへ。

【出発の日の朝・ホストマザーとの別れ】

出発の日の朝は、早朝6時にアンジェ・サンロー駅集合ということで、朝5時前には起床し、同宿のTLP生とともにホストマザーにお別れの挨拶をしました。

ホストマザーには、本当にお世話になりました。毎日、美味しい料理を作ってくれただけではなくて、エクスカーションのお弁当まで持たせてくれましたし、一緒にカードゲームに興じたりもして、フランスの一般的な市民生活の一端を味わう、貴重な機会を得ることができました。

アンジェ・サンロー駅までホストマザー運転の車で送っていただく車中では、そんなことを思い出しながら、一抹のさみしさと感慨が胸中をよぎったのでした。

そして、あっという間に駅に到着!

【アンジェ・サンロー駅からTGVでパリ・ロワシー空港へ】

アンジェ・サンロー駅には、皆、久しぶりの早起きで眠い目をこすりながら、スーツケースを転がして集まってきていました。駅まで見送りにきてくれたホストファミリーの皆さんと一緒に集合写真を撮って、最後のお別れです。

ワイワイガヤガヤおしゃべりをしているうちに、あっという間に列車は発車し、一路、パリへ。

TGVのパリ・ロワシー空港駅には、午前9時過ぎに到着しました。なんと、飛行機の出発までは約7時間もあります。座席予約の関係で、当初の予定よりも約3時間も早い列車になってしまったからでした。

そこで、空港内では、買い忘れていた辻褄合わせのお土産を買い漁ったり、カフェでお茶をしたりしました。余ったユーロの小銭を使い切る意味もあります。

 

ロワシー空港では、無料で遊べるアーケードゲームも充実しています。写真は、「ギャラガ」に熱中しているTLP生の様子です。

【パリ・ロワシー空港からドーハ・ハマド国際空港へ】

午後4時過ぎ、いよいよ飛行機で帰路につくはずだったのですが、なかなか飛行機が出発しません。なんと機材トラブルで、離陸が1時間も遅れてしまいました(そのため、この後、ドーハでの乗り継ぎが大変なことになってしまうのでした・・・)。

最終的に飛行機に搭乗することができたのは、午後5時過ぎのこと。私は一番窓側の席だったので、パリの町並みを空高くから一望できるかもしれないと心待ちにしていたのですが、空一面が雲に覆われてしまい、せっかくの期待は水の泡に。ただ、東に進み、日が暮れていくにつれて、目の前の視界は次第に開けていき、アラブの大地が眼下に姿を現しました。中東の都市の夜景は煌びやかでまばゆく、「さすが、アラブの(いや、油の)大富豪!」といった迫力がありました。

なお、カタール航空の機内食は、美味しいと評判のようです。飛行機に乗ると、機内食も楽しみの一つですよね。

前述のようにパリ出発が1時間も遅れたので、飛行機は飛ばしに飛ばして30分ほど時間を縮めたようですが、それでも、予定時刻よりは大幅に遅れて、ドーハのハマド国際空港に到着したのは深夜の24時過ぎ。おかげで、乗り継ぎは急げ急げで、お土産にアラビック・コーヒーを買う時間はありませんでした。

【一路、成田空港へ】

成田行きの飛行機は、東に航路をとりますから、偏西風の影響で、往路よりも所要時間は約1時間半も短く、約10時間20分のフライトでした。

この頃になると、さすがに疲れが一気に出てきます。皆グッタリです。

3回目の機内食が出てしばらく経つと、もう成田が近づいてきました。

成田空港での入国手続は、私たちが出発した後で、それまで要求されていた72時間以内の陰性証明書が撤廃されるなど簡略化されました。MySOSにワクチン3回接種済みの証明書を入れておくと、ファストトラックでスムーズに入国審査を通過できます。

成田空港には、寺田先生が迎えに来てくださっていました。お休みの日に、本当にお手数をおかけしました。ありがとうございました。

参加者一人ひとりが2週間前とはまた別の自分を発見し、一回り大きくなった(特に、食べ過ぎて腹回りは確実に大きくなった!)様子が覗えると思います。

 

【総括と謝辞】

この国際研修を通じて、フランス語やフランスの生活・文化がより身近に感じられるようになりました。CIDEFでの毎日の授業はもちろんのこと、ホストマザーと一緒に食卓を囲んでおしゃべりをしたり、クラスメイトと一緒にCentre-villeに出かけてお土産を買ったり、エクスカーションに参加して観光を楽しんだり、ナントまで足を運んでガレットを食べてみたりなど、フランスにどっぷり浸かることができた二週間だったと思います。

最後に、寺田寅彦先生や今回付添をしていただいたJulien先生をはじめとするTLPの先生方、CIDEFの皆さん、多才なホストファミリーの皆さん、本当にありがとうございましたm(__)m

この秋(2Aセメスター)以降、進学する学部も今後の進路も様々な私たちですが、TLPフランス語という場で一緒になり、また、今回の貴重な研修生活を共に過ごした経験は、人生の中でも貴重なものになったと思います。そして、この経験を通して、参加者皆がそれぞれの立場から、今後、日仏友好の一端を担っていければいいな、と思います。

Merci beaucoup à tous !

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以上、2022年度TLPフランス語夏季研修の報告の後半でした!

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